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きんのいれば

ポケモンGB世代の老兵によるメモ入れ場。


【任天堂杯97】吹雪を中心とする新たな三竦み

任天堂97カップの歴史は、原作の世代から、

幾度も吹雪という名の天災に見舞われてきた歴史…。

今こそ話そう。ここ1年で(初代VCに)何があったのかを。

最強の技《吹雪》を中心とする新たな強弱関係

1997年に開催された第1回ポケモンリーグ任天堂公式トーナメントを再現したGBコロシアム通信対戦のニンテンドウカップ'97の対戦環境で象徴的なのは、吹雪である。登場当初の吹雪は命中率90%、30%の確率で凍り状態の追加効果の大技であり、おまけに当時の凍りは通信対戦中では、相手から火傷状態の追加効果の発生する攻撃技か、黒い霧を受けない限り、回復手段がなく、瀕死と違って場から自動的に退場しないため、凍りのままでは相手の積み技の起点となってしまいやすい。吹雪の凍りを遮る手段は氷属性を持ったポケモンのみ。

ヒストリアカップ開幕直前の対戦環境

当初は吹雪の凍りをあまり深く考慮せずに組んだ人が多かったため、単純に吹雪の試行チャンスを稼げる素早さの高いポケモンが重宝された。

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その中でも特に強力なポケモンが、吹雪を覚えるポケモンで最も素早さの高いスターミー、そして次点のケンタロスであった。「ポケモンスタジアム2」の同名ルールでもその二匹を象徴とするかのような公式画像が存在する程である。これは《ヒストリアカップ2016*Resurrection!》の一ヶ月前に開催された第57回えりきゃんオフの初代大会の決勝戦ビーンvsルイピカの動画でも象徴的であった。

また、動画化は叶わなかったが、生放送された第57回えりきゃんオフの三位決定戦おかしょーvsゴールドでは、吹雪スターミーの対抗馬としてルージュラの強さが光った。これはケンタロスの間にドククラゲとラッタを挟んで、吹雪を覚えるポケモンの中で5番目に素早さが高いから強い。ということではなく、凍らない氷ポケモンの中で素早さが高く、吹雪に頼らなくても強い勝ち筋を作れるポケモンとして注目された。

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そして、当初は吹雪を覚えるポケモン間でこのような三角関係が築かれていた。…が、よく見るとスターミーだけ個性が強くないのがわかる。凍らせた後、自然と影分身が積める…は後にケンタロスでも凍結後によりアドバンテージを取る技として鉄板になりましたし、吹雪で凍らないわけではなかったのでケンタロスに先手が取れるというだけで、圧倒的に有利とは言い難かった。

また、スターミーはケンタロスやルージュラとは異なり、明確に苦手とするポケモンが多かったことも衰退の原因であり、マルマインが爆発的に増えるとその個体数を減らしていった。恐らく、自己再生が他の2匹にはない強みであったはずだが、自己再生があろうが、結局、凍らない氷ポケモンを相手に小さくなるや影分身の積み合いをしても、どこかで吹雪が当たってしまえばそれも無駄になるというのを何度か経験するうちにそれの良さが失われたというところだろう。

2度のヒストリア杯を経てからの対戦環境

2017年現在の吹雪の三竦みはスターミーが消え、ラプラスが台頭している。正確には55スターミーに代わって55ラプラスが台頭している。

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↑人間バリケードチームの伝説は終わった。吹雪の前ではただの卵産み、自己再生は役に立たない。

ラプラスは当初からケンタロスの苦戦するフリーザー対策として低レベル採用で高レベルケンタロスの穴埋め役の側近として人気があったが、思い切って高レベル採用することによって、《ヒストリアカップ2016*Resurrection!》から台頭し始めた低レベルケンタロス(ルージュラミラー意識でレベルを引き上げてきたり、55スターミーとの同時選出を可能にするアプローチ)に対して有利を取ることができる。

また、55ラプラスの立ち回りを何度か試験的に実機検証したところ、角ドリルを搭載しない高レベルのケンタロスにも影分身と眠るで持久戦を仕掛ければ、よっぽど運が悪くない限りは殴り勝て、また、ルージュラについても悪魔のキッスが怖いため、正面突破は難しいが、既に場に出ているラプラスに対して受け出してくるルージュラについては影分身を事前に積んでおけば、よっぽど運が悪くない限りは殴り勝てることがわかった。この検証結果と《ヒストリアカップ2016*2nd Challenge!!》の活躍を受けて、はじめてラプラスがスターミーに代るポケモンへと昇華した。

ルージュラ・ケンタロス・ラプラスの力関係

この3匹の力関係は均等のように見えてそうでもない。ルージュラ>ケンタロス>ラプラスである。…というのはラプラスは最初にも言った通り、55ラプラスだからだ。ラプラスは電気という明確な弱点や素早さ(…とその種族値に影響を受ける急所率)が低いといったことも一因である。そして、この3匹の同時選出を可能にする構築を組み上げ、《ヒストリアカップ2016*Resurrection!》チャンピオンのルイピカさんの功績もあって見事にケンタロスも最近では50採用されるようになっているが、このポケモンは凍りの事故を防ぐことができない。そうなると最強は50でも十分な活躍の期待できるルージュラということになる。

なお、「ポケモンバトルヒストリア」では、青と緑をサイト内で多用している。これは、青が「たたかう」、緑が「ポケモン(の入れ替え)」を指す。これはNintendo64のコントローラのボタン配色であり、ポケモンスタジアムのコマンド選択でも同じ配色がなされている。この図では青の矢印を使っており、それぞれが受け出しからでは勝てないが、対面なら勝てることを意味する。これらはジャンケンのグーであり、チョキであり、パー。相手の手を見てあと出しジャンケンは通用しない。

そのただのジャンケンと化している状況を有耶無耶にするポケモンとして先鋒で起用されやすい電気やエスパーポケモンが、そしてその対策としてナッシーが、と続くが、これについてはまた次回解説するとする。