きんのいれば

ポケモンGB世代の老兵によるメモ入れ場。


第二世代の空模様《場の天候》

ポケモンGO』で第三世代のポケモンの出現解禁と天候の概念が追加され、フィールド上の天候は第三世代初登場などと公式でアナウンスされていましたが、バトル中の天候の概念自体は第二世代から存在しています。

前回大会の『ヒストリアカップ for Nintendo Cup 2000』の決勝戦に駒を進めたお二人とも日本晴れファイヤーと日本晴れバクフーンという日本晴れエースを採用しており、今回はその振り返りも兼ねて、金銀クリスタルの天候のお話です。

3種類の天候

砂嵐と対をなす*1霰は第三世代が初登場であるため、第二世代の天候は砂嵐、大雨、快晴の3種類。

すなあらし《砂嵐》(効果コード:73)

  • 全体のターン終了時に地面・岩・鋼属性以外の場に出ているポケモンに最大HPの1/8のダメージを与える
  • 朝の日差し、光合成、月の光の回復量を通常の1/2倍にする

天気予報で聴き慣れない名前であるが、実は雨乞いや日本晴れより技の効果番号は若い。砂嵐は同じく砂を冠する砂かけのように地面を連想しそうだが、『すなあらし』の技の属性は何故か岩である。第四世代から岩ポケモンの《とくぼう》を1.5倍にする効果が付くようになるため、現行世代では仕様を知っていれば覚えやすいが、進化前の地面属性を捨てて岩だけを残したバンギラスと何か関連がありそうな技でもある。

第二世代で与える砂ダメージは第三世代以降と違って最大HPの1/8であるのが特徴的で、これは食べ残しの回復量を上回る。しかし、これは味方の受けるダメージも大きいため、こちらは敢えて長期戦を仕掛けようとせず、相手の寝言カビゴンなど一方的な受け回しを対策するようなつもりでの採用が望ましい。

大雨と快晴

砂嵐よりも遅い効果番号の雨乞い《大雨》日本晴れ《快晴》は対を成す天候で、金銀クリスタルの通信対戦では技エフェクトも雨乞いと日本晴れはほぼ同じであり、日差しが強いときは光の雨が降り注ぐような演出がなされる。

あめ《大雨》(効果コード:88)
  • 水属性の攻撃技のダメージを1.5倍
  • 炎属性の攻撃技のダメージを0.5倍
  • ソーラービームのダメージを0.5倍
  • 雷の命中率が必中になる
  • 朝の日差し、光合成、月の光の回復量を通常時*2の1/2倍にする
ひざしがつよい《快晴》(効果コード:89)
  • 炎属性の攻撃技のダメージを1.5倍
  • 水属性の攻撃技のダメージを0.5倍
  • ソーラービームの溜めターンをカットする
  • 雷の命中率が50%になる
  • 朝の日差し、光合成、月の光の回復量を通常時の2倍にする
  • 凍り状態にならなくなる

第二世代の対戦において雨乞いと日本晴れとでは、日本晴れの方が人気があります。1.5倍になる最高威力の攻撃技を比較したときに大文字の方がハイドロポンプより命中率と追加効果で優秀であり、一番恩恵を受ける炎ポケモンに対するデメリットがほぼ存在しない*3点で日本晴れが絶対的優位なのは第三世代以降でも同じですが、最大の要因は雷の採用率がその他の世代のシングルバトルと比べて異常に高い*4という相対的優位の影響が強いです。その中でも特に雷の採用率が高めなレベル55サンダーとその取り巻きの並びを刺すように意識して日本晴れを採用することがあります。

持続ターン5の範疇で天候を通すヒント

第三世代で登場した場に出た瞬間に発動する砂起こしや雨降らし、日照り特性(第五世代まで永続、第六世代以降は持続ターン5)、第四世代で登場した持続ターンを5だったものを8ターンにするさらさら岩、湿った岩、熱い岩もないこの第二世代でどのように天候を活かすのか。そもそも特性ではなく技を使って天候を通していくとはどういうことなのかについておさらいする。

攻撃的運用は4ターン、防御的運用は5ターン

天候の持続ターンは5であるが、技を使用して天候を起こしてしまえば、発生させたそのターンに1ターン経過してしまいます。そのため、日本晴れ→大文字や雨乞い→雷のような攻撃的な運用をするときは最大4ターンになると心得ておきたい。なお、砂嵐は使用した直後からダメージが入るものの、持続ターン5の全体のターン終了時になったときは砂嵐状態が解除されてダメージが入らず、4ターンしかダメージは与えられない。

しかし、天候技を先制で繰り出せる場合は始動ターンから相手に対して効果があり、相手から受ける水属性の攻撃技を半減したり、雷の命中率を50%にしたり、相手の朝の日差し、光合成、月の光の回復量を半分にしたり、…と防御的な運用をする場合は5ターン続くものと心得ておきたい。

雨乞いと日本晴れは持続ターンを上書き可能

第二世代の雨乞いと日本晴れは砂嵐と違って、既に大雨や快晴状態でも持続ターンの上書きができます。そのため、相手が眠るや守るによるターン稼ぎでハイドロポンプや大文字の弾切れを狙うように立ち回ってきたときは、日本晴れと雨乞いを使って持続ターンを引き延ばすという第二世代特有の立ち回りが有効になります。

寝言でハイドロポンプ・大文字のPPを節約

Lv.50f:id:Gold:20180113091427g:plain(大文字/日本晴れ/寝言/眠る@木炭)

また、攻撃の有効範囲は狭まりますが、《寝言&眠る》と《日本晴れ&大文字》を組ませることでPPを節約しながら短期戦とならないような戦闘でも活躍できる技構成も使われます。寝言で眠るが出ても、既に快晴状態で日本晴れを繰り出してしまっても第二世代では失敗しないことを活かした第二世代特有の技構成です。

味方の自爆・大爆発で標的を減らしてPPを節約

寝言の枠は別の属性の攻撃技を採用した方が攻撃の有効範囲は広がります。しかし、攻撃的な運用をする場合は4ターンしか強化できず、ハイドロポンプと大文字の球数は最大8と少ないことに注意しなければなりません。特にカビゴンを対戦環境の中心とし、すべてのステータスを努力値限界とできるGB世代の対戦環境では、PP8で相手の3匹を全員倒すことは困難を極めるため、味方のポケモンの自爆・大爆発による共倒れを狙うことで標的の数を減らして、球数を抑えることが有効に働きます。

Lv.55f:id:Gold:20180113001012g:plain(大文字/雷パンチ/爆裂パンチ/日本晴れ@奇跡の実)


Lv.50f:id:Gold:20180106232900g:plain(サイコキネシス/悪夢/眠り粉/大爆発@黄金の実)

Lv.50f:id:Gold:20180106232913g:plainf:id:Gold:20180113093609g:plainf:id:Gold:20180112005932g:plainf:id:Gold:20180107134604g:plainf:id:Gold:20180106232827g:plain

ちなみに炎ポケモンは受け出しに優れた属性ではないため、もともとサイクル戦向きではなく、大爆発ナッシーの眠り粉などで出番を無理矢理作って日本晴れで短期戦を展開するような工夫が必要になる。リフレクター→大爆発、光の壁→大爆発のように日本晴れや雨乞いを自爆・大爆発で繋げるのも面白い。

砂嵐は相手の長期戦を砂嵐と合わせて崩せる技構成を採用

雨乞いや日本晴れとは違って、毎ターン最大HPの1/8ダメージを与えるような微々たる変化であるため、劇的な火力向上の狙える雨乞いや日本晴れと比べてPPがもともと多く、砂嵐中の持続ターンの上書きもないため、少なくとも砂ダメージが無効になる地面・岩・鋼ポケモンを寝言と組ませる必要はない。また、日本晴れ→大文字や雨乞い→ハイドロポンプが苦手となるターン稼ぎの寝言&眠るや守るに対して凄まじく強いことも特徴のひとつである。

Lv.55f:id:Gold:20180107155224g:plain(噛み砕く/岩雪崩or大文字/爆裂パンチorメロメロ/砂嵐@食べ残し)

現在もっとも砂嵐を活かせているポケモンはバンギラスであり、寝言&眠る&鈍いのミラーマッチに大変強いカビゴンを爆裂パンチやメロメロ、追加効果で2割の確率で《とくぼう》1ランクダウンの噛み砕くと合わせて圧倒できる技として人気がある。また、自分より素早さの高いゲンガーやムウマなどの道連れ対策として役にたつ。

*1:霰初登場の第三世代では岩と氷は『ころがる』と『アイスボール』、『こごえるかぜ』と『がんせきふうじ』(※ただし、ダブルバトルでの対象範囲は異なる)など類似した技が登場している

*2:通信対戦では最大HPの1/2回復が通常になる。通信対戦でないNPC対戦の時はゲーム中の時間で回復量が変動する

*3:光合成を覚える傾向にある草ポケモンは炎属性の攻撃技で一撃で焼き払えるが、朝の日差しエーフィや月の光ブラッキーには苦戦する

*4:10万ボルトではなく雷を採用することで、パルシェンを瞬殺できたり、ミルク飲みのミルタンクを圧倒できたり、サンダーミラーで有利に立てたりするようになる。