きんのいれば

ポケモンGB世代の老兵によるメモ入れ場。

【任天堂杯97】えりきゃんオフ後キャラランク

先日のえりきゃんオフで初代の「ニンテンドウカップ'97」のガチ対戦を体験して得た感触を忘れないうちにアウトプットしておきましょう。

このキャラ雑感における個人的なものさし

  • 第1回ポケモンリーグ任天堂公式トーナメントの対戦ルールで評価する
    細かい裁定については当サイト主催オフ『ヒストリアカップ2016*Resurrection!』ルールを適用。
  • 公式大会当時の対戦環境で評価する
    • GBの「コロシアム」対戦環境を前提とする
    • 相手を2匹以上凍らせてもOK
    • ポケモンセンターでの回復をしてから対戦に臨む
    • 締め付けるの挙動は赤の後期版以外を前提とする
    • ピカチュウ、金、銀、クリスタル、ポケモンスタジアムシリーズで覚えられるようになった技は考慮しない。
  • 自分のこれまでの経験則だが、選出で7割勝負が決まると考えている
    • よって、選出のし易さが評価に繋がる。いかに腐りにくいか。
    • レベル配分を要するルールではそのコストパフォーマンスを重視する。
  • このルールにおける《三種の神技》を覚えるポケモンの評価は高め
    • 吹雪 … 威力120、命中率90%、30%の確率で凍り状態にする
    • 影分身(小さくなる)… 攻撃力・防御力・素早さランクと同じ変化率。
    • 眠り粉(悪魔のキッス)… 影分身を先に積まれても命中率は50%。

SSS

3割で実質瀕死以上*1の凍り状態にする吹雪をこのルールにおいて最速で打てるオリジナルの「ニンテンドウカップ'97」最強のポケモン。影分身よりもPPの多い小さくなるに加えて、相手に眠るで大きな隙を見せずに自己再生で回復できるポケモン。初代のスターミーは強靭☆無敵☆最強の文句なしのSSSランク。えりきゃんオフ参加者の中でも自分を含め、決勝戦に進んだルイピカさん、ビーンさんらも気がついてたようだが、Lv.55のケンタロスに先手の取れるLv.54、Lv.50のサンダースに先制して最速吹雪となるLv.55の高レベル型が定番となりそう。低レベルでスターミーミラーの吹雪高速戦を諦めるくらいなら多分凍らないラプラスなどを使った方が良いのではないかと感じられた。
ちなみに試験的にLv.50のルージュラを超高確率で2発で倒せるハイドロポンプも採用してみたが、イマイチであった。…というのも火力は十分なのだが、吹雪があまりにも強すぎたため、追加効果の特にないハイドロポンプは金銀における恩返し同然の感触を受け、今でいうなら熱湯を使わず波乗りを使うような感覚なのではないかと思われる。強力な追加効果でアドバンテージを積み重ねた方がやはり強い。吹雪・10万ボルト・小さくなる・自己再生がテンプレの構成と言って間違いない。吹雪を覚えられるポケモンの10万ボルトは対氷への攻撃手段。ただの水ポケモンなら吹雪で凍らせられる

SS

全ポケモン中No.1の素早さを誇り、それに依存する攻撃技の急所率もNo.1。吹雪が1発命中して凍る期待率並の急所率を誇る。リフレクターや光の壁が場の効果ではないため、第二世代より絶対評価が上がることはないものの、超強力な真の絶対的エースLv.55のスターミーにLv.50で先制できる唯一無二のポケモンとして相対評価が高い。ちなみにLv.50のマルマインはLv.55のフーディンまでは先制できるが、高レベルのサンダースは先制できない。しかし、コロシアム環境においては身代わりが弱く、身代わりに大爆発を使っても瀕死状態ならず、毒毒はともかく、電磁波は貫通するので高レベルの身代わりサンダースに弱くなることはないのである。ただし、特殊耐久力の高いシャワーズ、フリーザー、ラプラスにはやや苦戦する。

  No.124 ルージュラ
初代対戦において大変強力な状態異常の眠りと凍りの象徴的なポケモン。 凍らない氷ポケモンの中では最速であり、10万ボルトで効果抜群のダメージを受けない。先攻で影分身を1回積まれても命中率50%で踏みとどまれる命中率75%の悪魔のキッスを覚えられ、コロシアム1の深い眠り状態に追い込むことで大きなアドバンテージを取れる。誰か1匹を眠らせてから退いても吹雪の追撃が待っており、酷い時には先攻で目を覚ましたポケモンがそのまま凍らされてしまうことすらある恐ろしさであり、低レベルの癖に圧力のかかる恐ろしいポケモン。
 
私は凍らないがおまえは凍って眠らせるルージュラが強いために流行ったポケモンなのだと再認識した。やはり、先人の考えは偉大である。初代においては破壊光線の代名詞的存在のように言われるが、吹雪の使えるポケモンの中で2番目に素早く、かつ、ルージュラに先手取ってワンキルできるポケモンとして評価が高い。吹雪の覚えないポケモンであれば、炎の渦を覚えた素早さの高い炎ポケモンでもルージュラに圧力はかかるが、こういったポケモンは軒並みにスターミーに隙を見せることとなる。ケンタロスはさまざまな追加効果と持ち前の急所率で奇跡を起こす。レベルのコストはかかるポケモンだが、スターミーの強力な裏エースとして活躍する。

S

No.103 ナッシー
マルマインの相対的評価向上に伴って吹雪最強環境でも奇跡的に生き残れているポケモン。電気対策の純電気、ラッキー、地面らに合わせれば、強力な眠り粉で1匹眠らせて機能停止させ、更に(痺れ粉→)大爆発で相手もう1匹に致命傷を与えられる。凍り、急所にさえ気をつければ、レベル50採用であっても第二世代のナッシーと違って1発で倒れることがない*2。マルマインの電磁波や毒毒を受けて眠りや凍りを防ぐことで凄まじいパフォーマンスを発揮する。技構成については宿木の種の吸収量が最大HPの1/16でラッキーに植え付ける以外にまともに機能しないと感じたため、第二世代的な編成だが、サイコキネシス・痺れ粉・眠り粉・大爆発が定番のように思えた。眠り粉、痺れ粉が身代わりを貫通し、状態異常を回復する術が眠るしかないコロシアム環境では非常に強力。
 
No.131 ラプラス
吹雪のあまりの強さに大きく上昇。小学館の「ポケモンスタジアム 任天堂公式ガイドブック」でラプラスは凍らないから強い…と言ってた先人達の考えは偉大だった。スターミーを10万ボルト→雷で倒す必要などなく、命中率55%の歌うで眠らせるか、吹雪で凍らせれば良い*3。また、高レベルスターミーの10万ボルトよりも火力のあるレベル50のマルマインの10万ボルトも2発耐えられるだけでなく、フリーザーの壁となる性能も見逃せない。歌うの上位互換である悪魔のキッスの覚えられるルージュラとは違ってケンタロスに対して居座れるのも魅力的。
 
マルマインでは圧力をかけきれないラプラスやフリーザーに対しても圧力のかかる電気ポケモン。ケンタロス対してはいかなるレベルでも先制できるが、現在最も恐れられているレベル55スターミーに先制するにはどうやってもレベル51以上が必要となる。また、初代なら急所に当たれば全弾急所になる命中率85%の連続攻撃技のミサイル針についてはロマンがあるが、良くも悪くもナッシーにしか機能しないと思った方が良い。なお、レベル55で使用すれば、ケンタロスを命中率70%の雷で2発で倒すこともできる。

A+

全ポケモン中No.1の物理耐久力を誇り、雷や10万ボルトを採用していないケンタロスに唯一受け出しが安定するポケモンだろうか。ラプラスには一見ガン止まりしそうだが、ラプラスに先制でき、固有技の殻で挟むを仕掛けることができる。眠り粉と同じ命中率の殻で挟むで相手を拘束状態にして「たたかう」コマンドで技を選べなくしていれば、その最中の自分の入れ替えで相手から技を受けることがない
 
No.094 ゲンガー
相手を眠らせる技を覚えるポケモンの中で最速。次点のルージュラにレベル50でも先制されないのは流石でありマルマインとは違って同じレベルなら確実に大爆発で共倒れにできる。 先攻の催眠術で相手を眠らせて、次のターンに眠り状態のポケモンを大爆発で退場すること*4で後続のポケモンがノーダメージで確実に1ターン行動が保証されるので、小さくなる、影分身、ど忘れなどで展開するポケモンと組ませても十分に強そうだが、この催眠爆破速攻コンボに固執した採用は選出の幅が狭まり弱い。 なお、ゲンガーより素早さの高いポケモンに影分身を1回積まれたり、砂かけを1回受けると「ポケモンスタジアム2」以外の対戦では催眠術の命中率が2/3 で50%切って40%になるのでやや分が悪くなるのも辛い。逆にブースター、ラプラス、ナッシー、ラッキーなど遅いポケモンが増えれば、活躍のチャンスがある。
 
No.113 ラッキー
後の作品でも特殊受けとして使われることが多いポケモンだが、吹雪、サイコキネシスの追加効果や急所の確率が高いため、それほど万能な特殊受けとして信用してはならない。初代ではゴーストポケモンにも効く地球投げも便利だが、吹雪があまりにも強すぎるため、元祖小さくなる戦法で有名な「64マリオスタジアム」の'97王座の人間バリケードチームのように吹雪・10万ボルト・小さくなる・卵産みが定番と言えそう。眠りや凍りには弱いので電気ポケモンの電磁波や毒毒を受けてから立ち回ると強かった。初代の毒毒については、自然回復の特性はないものの、猛毒は1度引っ込めれば通常の毒になり、初代の毒のダメージは毎ターン1/16なので積まれすぎると手に負えない。ちなみに厳選の難易度は高い。

A

ファイヤーと違ってスターミーに弱くなりすぎないのは偉い。低レベルサンダース程度なら吹雪で2発で倒せたりするのでラプラスがいなければ化けることもある。公式大会当時のコロシアム環境であれば、ナッシーを殺せる確率はファイヤーよりも高く、スターミーで受けに来られようとも吹雪で凍らせてしまえば勝ててしまう。覚えられる技構成に難ありなので一か八かランダムで相手の技をコピーする物真似などを採用するのも悪くないのではないかと思っている。
 
No.145 サンダー
ナッシー&スターミーに強く、サンダースに弱すぎない、それでいて伝説の鳥ポケモンの中で最も素早さが高く、対面に強い。ただし、スターミーやケンタロスからは先攻で吹雪を打たれてしまうのが辛い。サンダースなどとタッグを組ませて吹雪を使用するポケモン全般に対してかなり強めに出るような選出ができると使いやすいかもしれない。一応、レベル差を離されなければルージュラにも先制することができる。
 
炎の渦→大文字でナッシー、レベル差次第でルージュラにも圧力がかかる。高速移動→炎の渦→(大文字or破壊光線) のコンボで展開できる大文字の方が吹雪よりも命中率は低いが、フリーザーよりファイヤーの方が急所期待率は高く、3割で火傷を引くこともできる。ただし、人気上位のサンダースやスターミーの両方に弱く、出しづらいと感じることが多かったため、評価を下げた。
 
気が向いたら追記予定

*1:場から退場しないため、相手の影分身の起点にされる

*2:第二世代では特殊防御力が大きく落ちたため、高火力炎ポケモンの大文字でも1発で倒れる。更に太い骨を装備したガラガラの目覚めるパワー虫やヘラクロスのメガホーンなどの新技により1発で倒れる。

*3:小さくなるを先攻で積まれることを考えたらおそらく吹雪を選択する方が良い

*4:第一・第二世代では先攻で瀕死になると後攻のターンは無視して味方のポケモンを繰り出せる