3に拘ったら3位になったというお話。構築のコンセプトなどの詳細は以下参照。
今回はビーンさんと偶然一緒ではなく、必然(?)で一緒です。前回はお互い違うパーティ(Gold:55ケンタロス&55ラプラス / Bean:55ケンタロス&55サンダース)で、予選ブロックで対戦後の昼食中にお互いの情報交換をして、これが結論だろうとその場で辿り着いたのが、融合構築55ケンタロス&55ラプラス&55サンダースのトリプルエースである。『This is 1st Generation!』を提唱する我々の20年越しの《ニンテンドウカップ'97》の結論である。
vs.カイソ
相手:505055 /505055
自分:505055
初戦は今回のチャンピオン、カイソさん。対戦後に本人から聞いて気づいたが、今回は前回大会予選抜けのyasuさんのパーティで参戦した模様。今回都合がつかず、残念ながら参加できなかったyasuさんの顔も浮かばれるというもの。
相手のエースはケンタロス&ラプラスの地面抜きなのでサンダースが地面の起点にされる心配がなく、ナッシーに対しては影分身と眠るで無理矢理突っ張ってナッシーが眠るまで追い込み、寝ているナッシーを起点にルージュラを暴れさせることができる。相手は電気がマルマインのみで地面抜きなので電気で電気対策が成り立たないため、ナッシーの選出はほぼ確実と踏んで、サンダースと違ってケンタロスとも有利に戦えるラプラスを選択。ラプラスミラーは覚悟の上だが、相手はナッシーを選出せざるを得ないので、こちらはラプラスミラー最強選出であるマルマイン、ルージュラ、ラプラスを選択し、こちらの55ラプラスだけを通せるようにした。
相手の先鋒はゲンガー、こちらマルマイン。ゲンガーの特殊耐久でマルマインとの対面に殴り勝つという寸法だろうが、麻痺だけ入れれば後続のルージュラやラプラスの影分身を積んで巻き返せるので電磁波。電磁波で痺れて相手は動けず。その後、影分身と10万ボルトでゲンガーを押し切る。やはり、追加効果や変化技に頼らなければ、タイプ一致で火力のでないゲンガーは信用できない。
ゲンガーを撃破後、ナッシーが登場。概ね予想通りの展開。仮にナッシーに影分身が入っていた場合は相当まずいので大爆発で仕事をさせず、ルージュラに繋ぐ。ルージュラの悪魔のキッスで展開しても良かったが、前回の対戦会のヤタピさん戦で吹雪1発当てれば倒せたのに欲張って悪魔のキッスを使って外してナッシーに大爆発を当てられたことがあるので、ここは慎重に吹雪を選択してナッシーを撃破。
ラプラスに対してはまず、悪魔のキッスを当てに行き、外れたのですぐさま特殊ダウン狙いに変更するもダウンは引けず、影分身を2回ほど積まれてしまい、そこからこちらも影分身を積み、相手の10万ボルトをできる限り、かわしてそのPPを消耗させ、55ラプラス対面で圧倒的有利を取る方向に勝ち筋を変更。ルージュラは残念ながらダウンしたものの、10万ボルトのPPを削り、影分身を積み負けてるラプラスで影分身を積みながら相手をわざと殴らずに眠るを続けて、相手に相手の10万ボルトのPPを枯渇させたところでこちら10万ボルトのPP20残してお相手降参。今回のチャンプに唯一白星をあげたことが予選突破の決め手となるとはこの時思ってもいなかった。
vs. まっち
相手:505055 / 555550
自分:505055
2戦目はえりきゃんオフも含めて僕が選手参加する初代オフでは必ず予選で当たるまっちさん。前回は何を血迷ったのか、55サンダー&55ラプラスに対してダブル電気で出したくて、エース抜き選出をして負けてしまったが、今回はサンダースのレベルが55。しかし、サイドンの起点にされるビジョンしか浮かばず、結局、絶対的信頼を寄せている55ラプラスを選出してしまう。残りはマルマインとルージュラでサンダーともフーディンとも戦えるようにした。
相手の先鋒はマルマイン。こちらはルージュラ。速攻ナッシーに退くが、大爆発でターンカットされ、後続のルージュラを繰り出されてナッシーは無残にも倒されてしまう。
こちらもルージュラで交戦し、悪魔のキッスを当てて、抵抗するもルージュラとラプラスの体力を大きく消耗してしまい、相手の切り札のサンダーに倒されて破れてしまう。電気受けが草ポケモン依存であり、サンダースをぶつけようとすれば、サイドンの起点にされる。これが非常に厳しかった。55ラプラスを見て出せなかったが、トリプルエースを使う時点でジャンケンするわけだからケンタロスで良かったような気もする。
(後日動画化?)
vs. トレーナー
相手:555050 / 505555
自分:555050
前回も今回も実況して頂いたトレーナーさんとの対戦。急所発動率の高いニドキングではなく、ニドクインであることに驚く。前回の地面入りにビビってサンダースを出せなかったことが大きな敗因だったのか、今回は地面の起点にされてもいいと思いながらサンダースで選出したらニドクインの吹雪でまんまとナッシーが凍って破れてしまう。こちらのルージュラについては相手の悪魔のキッスを抜いて眠ると身代わりでラプラスとも長期戦をやりあえるルージュラで消耗されてしまい、ルージュラで切り返すことすら叶わなかった。一歩上を行かれてしまった。
(後日動画化?)
vs. カツノリ
相手:515055 / 515054
自分:505055
2敗したので決勝進出は諦めかけたが、負け越しはしないようにせねば、…と気を取り直して臨んだ、ダジャレ大好きチームのブラザーことカツノリさんとの対戦。お相手のパーティには地面ポケモンがいなかったため、特に迷うことなく、ダブル電気ポケモンを選択し、最後は構築の司令塔であるルージュラ。対戦の内容はあまり覚えていないが、マルマインが大活躍してくれた気がする。カツノリさんのオフレポ期待。
vs. ミーサ
相手:505055 / 505555
自分:505055
予選最後のお相手はミーサさん。今回が初の対戦。お相手はフーディン、ラプラス、カイリューの55トリプルエースかつ電気抵抗がマルマインのみなので55サンダースは決定。ただし、サンダースが麻痺をもらうとフーディンや巻き付くカイリューに圧倒されるので、マルマインでマルマインの相手をし、残りはエース全員と対面で五分以上戦えて、サイコキネシス特殊ダウン時の解除役としてルージュラを選択。
先鋒はマルマインミラー。ゲンガーではなかったのでエースはフーディンの予想。まず、互いに電磁波。これでこちらが先に大爆発してもルージュラで処理ができる。その思惑通り、相手に影分身も積まれず、相手のマルマインに大爆発を当てる。そして、こちらの後続のルージュラのサイコキネシスで処理。
相手のエースはどれもルージュラに不利なので2匹目はやはり50でルージュラ。またも地獄のルージュラミラーである。ここが勝負所だったが、先に悪魔のキッスで眠らせることに成功し、ルージュラで居座らずにサンダースに即チェンジして、寝たままのルージュラを撃破。
最後の手持ちはカイリュー。サンダースで電磁波を入れて高速移動→巻き付くorつのドリルを対策。高速移動を使われると麻痺の素早さ補正は無視されて、初期能力値に補正がかかるが、こちらが影分身を積んで自分のターンに能力変化を発生させれば、麻痺の補正は再計算されるので、高速移動を使われたら影分身を合わせてカイリューを撃破して勝利。
5戦3勝2敗で私とカツノリさんとまっちさんが並び、三つ巴となり、オポネントで予選抜けが叶った。
vs. かける(決勝トーナメント初戦)
相手:535151 / 535151
自分:555050
実はかけるさんと初の対戦。前回のおかしょーさんに続き、なんと全勝で予選抜け。おまけにかけるさんのお仲間さん方の応援(?)もあって、このホームなのにアウェーな感じでの対戦。お相手のパーティはサンダースとラプラスの53ダブルハーフエース。実はフシギバナブロックは全員55エース採用構築であり、これまでの対戦でもおかしょーさんやとしひこさんなど51ルージュラの採用できる(重要)バランス構築は苦手としてきており、自分がハーフエースを組むとすれば、ほぼ理想的な並びだったため、勝てる気がしなかった。相当頭を悩ませたが、最終手段として、ルージュラの悪魔のキッスミラーでナッシーに代わりに眠ってもらうように動いてなんとかしようということでマルマインでは望まず、ナッシーを選択。こういうのはおかしょーさんには通用しなかったが、今回は果たしてどうか。
先鋒はナッシーを警戒してルージュラ。相手はサンダース。いきなり眠らせても良かったが、この対面も何度か事故負けしてるので、さっさとナッシーに入れ替える。電磁波を受けてルージュラが麻痺してしまえば、ルージュラミラーで眠りをもらう以上に困る…が、相手は影分身。
相手はサンダースを戻してルージュラを受け出しするが、これに合わせて痺れ粉が命中。ルージュラに麻痺が入った瞬間にレベル51である意味などほぼなくなったので、この瞬間に余程運が悪くない限り勝てると確信した。おまけにラプラスですら対面で勝てるようになった。
こちらはナッシーをルージュラに取り替えて麻痺と影分身で眠りは覚悟でミラー勝負を仕掛け、サイコキネシスのPPを枯渇させてラプラスでもルージュラ相手に事故を起こさずに勝てる体制を整え、それが見事にハマり、サイコキネシスのPPがなくなったところでラプラスを繰り出し、更にルージュラでわざと悪魔のキッスまでもらう立ち回りまで展開し、相手の攻撃技を完全に受けきって勝利。
お相手の敗因は51ルージュラを麻痺させたことが全てであり、あの麻痺の受け皿がナッシーであれば、返しの眠り粉から即ルージュラチェンジで試合を有利に展開できるはずだったと思われる。
対ゴッドアルス(決勝トーナメント準決勝)
相手:555050 / 555050
自分:505055
準決勝は前回のチャンピオン。ゴッドアルスさんとは何度か初代対戦しているのだが、一度も勝てたことがない人の一人。ダグトリオはとしひこさんとの対戦で散々地割れ当てられてるので非常に頭を抱えるものの、55スターミーもいるし、ケンタロスも一度も選出していないので、基本に立ち戻っておまるまさこぎゅうたの宮澤徹くん選出で決定。
先鋒はお相手スターミー、こちらマルマイン。まさかの出し勝った。サイドンバックが考えられたのでセオリー通り、ルージュラをぶん投げる。しかし、お相手は強気の吹雪。
サイドンはいないものと踏んでルージュラで吹雪や悪魔のキッスを仕掛けずにマルマインに取り替える。お相手は小さくなる。このあと、更に強気に突っ張ってきたスターミーに対してマルマインが10万ボルトを急所に当ててダウン。これはでかい。相手の後続はサイドン。
ここでサイドンに下手に展開されないように『だいばくはつ』を選ぼうとしたはずが、真上のコマンドの『かげぶんしん』を「そうはさせねーよ」と言い放ちながら押し間違える大恥レベルの大失態をやってしまい、そのターンにサイドンにまんまと影分身を積まれてしまい、大爆発が1ターン遅れてしまい、ルージュラを繰り出す。
ルージュラの吹雪は無残にも外れてしまい、返しの岩雪崩でワンキルかと思いきや、命中安定の地震を選択。その次のターンの吹雪があたって相手の手持ちは50ケンタロスのみ。ここでルージュラがノーダメージでサイドンを突破していれば、ケンタロスの破壊光線を耐える可能性があったが、ケンタロスののしかかりで倒されてしまう。
そして最後は地獄のケンタロスミラー。嫌な予感がした。先制はできるが、やはり、自分の吹雪では凍らず、相手の返しの吹雪で凍って惜しくも敗れてしまいました。どうやら試合の集中力は先ほどの試合で使い切ってしまったようだ。…ということで少し後悔しつつも、スクリーンまで進めて、決勝戦の解説もできるので、いいところで止まったなと思うことにした。
対鷹(3位決定戦)
相手:505055 / 505055
自分:555050
相手は前回大会と同じ面子なので、前回三位決定戦のビーンさんの選出にするのは絵面的にどうなのだろうかと主催者として悩みながらもそれも面白いだろうということで勝つことについては深く考えずに臨んだ。試合の内容については動画の通りの豪運で勝利したが、55ラプラスを使った方が安定していたかもしれない。
総括
55 … 選出4/8 →意外と選出してた。実は20年前初めて好きになったポケモン。
55 … 選出3/8 →55エースの中で人気No.1も納得の圧倒的安定感
55 … 選出1/8 →見せ球になりつつあるが、地面入りにもっと出すべきだった。
50 … 選出4/8 →フラッシュや雷、ゲンガーである必要は感じなかった
50 … 選出4/8 →ラプラスと組ませるだけなら眠り粉いらない気がした
50 … 選出8/8 →文句なしの最強
同じ構築のビーンさんの対戦はフリーも含めてどうだったのか気にかかるところだが、優勝者の構築に対しても勝ち星を挙げられたし、ベストは尽くせたのかなと思う。
ナッシーが加入してラプラスへのサポートが厚くなったものの、サイドンが抜けたことでケンタロスを活かしづらくなったため、ケンタロスをより活かす方向に持っていくならサンダースはサイドンや他の地面ポケモンでも良かったのだろうなと思った。
…だが、今大会では55ラプラスミラー頻発となることは前回大会の反響から読んでいて、相手の55ラプラスを通されて負けることがなかったのはこのサンダースの存在のおかげであった。また、自分が少年の頃、初代の151匹で一番好きだったポケモンでもあり、それを活躍させて結果を残せたことは大変うれしく思う。まさにありがとサンダース!である。
これで《ヒストリアカップ》における「ニンテンドウカップ'97」をメインとした大会は幕を閉じるが、また、有志で対戦会やろうぜとなれば、このパーティを少しいじって参加したく思う。