きんのいれば

ポケモンGB世代の老兵によるメモ入れ場。

【金銀VC】ニンテンドウカップ2000 キャラ雑感

ポケモンバトルヒストリア』では2001年の開設当初より長年に渡り、第二世代のスタンダードルール「ニンテンドウカップ2000」の対戦考察をしてきましたが、「ポケモンスタジアム金銀」とクリスタル発売後の新要素を考慮した対戦考察でした。しかし、今回VC化するのは金銀のみで「ニンテンドウカップ2000」の公式大会が開催された当時とほぼ同じ環境になります。…ということで金銀を15年以上対戦考察・実践してきた経験者として、クリスタルの新要素を除いたオリジナル環境のキャラ雑感をまとめました!(※一部過去の記事から抜粋)。VC配信後に『ヒストリアカップ4』でどのような対戦環境が構築されるのか今から楽しみですね。

S140 … レベル50でレベル55のS120(フーディン)に先制

f:id:Gold:20170608225207p:plain マルマイン

定番技構成:10万ボルト / リフレクター / 光の壁 / 大爆発 @奇跡の実

前作の『ニンテンドウカップ(97)』でも大活躍した電気ポケモンだが、金銀の『ニンテンドウカップ(2000)』では更に強化されるポケモン。リフレクターと光の壁が場の効果となり、自分が大爆発で退場しても味方に3ターンはその効果を残すことができる。腹太鼓や影分身丸くなる転がるなど全抜き展開を可能とするポケモンと組ませると強い。大爆発の威力も170から250に強化されたが、火力がイマイチなのは相変わらずで、10万ボルトでレベル55のサンダーの身代わりを一撃で壊すことができないのが少々残念。なお、性別不明のため、遺伝技と関係ないので今から初代で厳選しても良いポケモン。

S130 … レベル53でレベル50のS140(マルマイン)に先制

f:id:Gold:20170608230105p:plainサンダース

定番技構成:10万ボルトor雷 / 目覚めるパワー氷 / 威張る / 身代わり @食べ残し

蓄電特性は持ってないのでライコウに比べればサンダー対策としてはイマイチだが、味方のサポート性能が向上したマルマインに対してレベル53から先制でき、第一世代と同様レベル差のないケンタロスなら雷2発でねじ伏せることができる。そのため、低レベルマルマインとの対面で身代わりを貼って威張るで展開することが多い。ただし、ガラガラの骨ブーメランには弱い。ちなみにバトンタッチはクリスタルが発売しないと使えない。

f:id:Gold:20170608231914p:plain プテラ

定番技構成:目覚めるパワー岩 / 吹き飛ばしor吠える / 身代わり / 威張る

地震を覚えるようになりました。しかし、岩雪崩は覚えません。前作でカイリューにバリアーを使っていた男が平然と使ってきますが、覚えません。目覚めるパワー岩で我慢しましょう。サンダースと同様、威張る身代わりを同時期に流行らせたポケモンで、こいつも角ドリルケンタロスを起点に使えば、活躍できる可能性があります。

S120 … レベル52でレベル55のS110(ケンタロス)に先制

f:id:Gold:20170608233147p:plain フーディン

定番技構成①:サイコキネシス / 爆裂パンチ / 威張る / 身代わり@食べ残し

定番技構成②:サイコキネシス / 冷凍パンチ / アンコール / 自己再生@奇跡の実

前作はサイコキネシス一本でも強力だったが、サイコキネシスの追加効果発生率が弱化してしまった。その代わり、金銀では炎のパンチ、雷パンチ、冷凍パンチ、電磁砲、爆裂パンチなどサブウエポンに恵まれるようになった。影分身も弱化してしまったが、ナッシーなどを起点にした♀のメロメロ&身代わり、威張る身代わりなどが強力。

S115 … レベル50でレベル55のS100(サンダー)と同速

f:id:Gold:20170608233601p:plain スターミー

定番技構成①:ハイドロポンプ / サイコキネシス / 電磁波 / 自己再生 @奇跡の実

定番技構成②:波乗り / 電磁波 / 怪しい光 / 身代わり@食べ残し

マルマインが優秀な捨て出し連携の駒であれば、スターミーは優秀な受け出し連携の駒になるだろうか。マルマインと同じく素早いため、リフレクター、光の壁を貼るターンからその効果の恩恵を受け易く、地面に強い水属性なので電磁波で麻痺を狙いやすい。レベル55のカビゴンの穴埋め役として優秀。エアームドを起点に電磁波を撒いたり、高速スピンで撒きびしを駆除できる。また、低レベルのカビゴン&ナッシーコンビが湧いてきた瞬間に怪しい光身代わりが刺さることもあり。

f:id:Gold:20170608234036p:plain ライコウ

定番技構成①:雷 / 目覚めるパワー氷 / リフレクター / 吠える@食べ残し

定番技構成②:雷 / 目覚めるパワー氷 / 寝言 / 眠る@ピントレンズ

プレッシャー特性はないので守る身代わりもできないし、瞑想もない。カビゴン&地面ポケモンの組み合わせが人気であるため、サンダーに比べると評価は落ちる。サンダーとケンタロスより素早さが高いのが唯一の救い。サンダースに素早さ以外のステータスで上回るものの、厳選が大変困難。当時の対戦オフで目覚めるパワー氷採用個体値を使用していた人は極少数であった。また、クリスタルバージョン発売前では10万ボルトを覚えられない。

S110 … レベル52でレベル55のS100(サンダー)に先制

f:id:Gold:20170609002834p:plainゲンガー

定番技構成①:炎のパンチ / 黒い眼差し / 滅びの歌 / 道連れ@木炭

定番技構成②:10万ボルト / 冷凍パンチ / 爆裂パンチ / 大爆発@水玉リボン

ムウマの代打。浮遊特性はないのでカビゴンの地震を受けてしまう。鬼火も気合玉もないが、寝言カビゴンを起点にフルアタックで追加効果に頼りながら戦ったり、ポリゴン2や転がるミルタンク対策の黒い眼差し滅びの歌道連れ型として使われることもある。ムウマと違って毒がある分フシギバナにやや強めなのも魅力的。ただし、第三世代以降のゲンガーに比べたら全然弱い。

f:id:Gold:20170609001927p:plain ケンタロス

定番技構成:角ドリル / 捨て身タックル / 地震 / 身代わり@食べ残し

吹雪も破壊光線も弱化し、のしかかりで麻痺するようになったので前作ほどの強さはない。『ポケモンスタジアム金銀』の対戦環境では破壊の遺伝子を採用した構成が強力だが、金銀のコロシアム対戦での破壊の遺伝子の混乱は4ターンで解けず、引っ込めるまで永遠に解けない混乱状態となるので、物理攻撃力は2倍でも技の成功率が1/2となってしまう。しかし、一撃必殺技を覚えられる弱点の少ないポケモンとして強力で、マルマインのリフレクター、光の壁から繋ぐことで身代わりを残して一撃必殺技の試行回数を稼ぐこともできる

S105 … レベル54でレベル50のS115(スターミー)に先制

f:id:Gold:20170609003056p:plain エレブー

定番技構成:10万ボルト / 冷凍パンチ / 爆裂パンチ / 眠る

冷凍パンチを覚えるため、目覚めるパワーの厳選の必要がない。金銀の孵化厳選は近親配合ができないのでエレキッドで生まれてきても孵化が後の世代より楽。クリスタルバージョンでクロスチョップを遺伝してから出世したポケモンなので、それが没収されるのは残念だが、代わりに爆裂パンチを採用することはできる。

S100 … レベル52でレベル55のS90(ファイヤー)に先制

f:id:Gold:20170528154337g:plain リザードン

定番技構成:大文字 / 地震 / 岩雪崩or破壊光線 / 腹太鼓@奇跡の実

メガシンカはしないし、竜の舞も覚えません。ファイヤーと同じ属性ですが、S100族でちょっぴり素早い。地震や岩雪崩を覚えるため、炎ポケモンミラーにはなかなか強め。この時代では腹太鼓を覚えるポケモンの中でNo.1の素早さを誇り、光の壁やリフレクターでサポートすることで無双できる可能性を持つ。ただし、低レベル採用だと地震や爆裂パンチでもいれなければ劣化ファイヤーとなりがちなのでファイヤーと同列にしていない。

f:id:Gold:20170609021900p:plainドククラゲ

定番技構成①:ハイドロポンプ / ヘドロ爆弾 / 剣の舞 / 身代わり@食べ残し

定番技構成②:波乗り / ヘドロ爆弾 / ミラーコート / 鈍い@食べ残し

巻き付くや吹雪、自身の特殊攻撃力の大幅ダウンで前作より弱化しているように見えるが、 対エアームド、スイクンなどの耐久ポケモンに強め。まさに攻撃的なドヒドイデといった感覚だろうか。

f:id:Gold:20170609021935p:plainサンダー

定番技構成①:雷 / 目覚めるパワー氷 / 威張る / 身代わり@食べ残し

定番技構成②:10万ボルト / 目覚めるパワー氷 / 吹き飛ばし / 眠る@奇跡の実

定番技構成③:雷 / 目覚めるパワー氷 / 寝言 / 眠る@ピントレンズor磁石

ボルトロスも羽休めも存在しなかったのでガンガン攻めてた頃のサンダー。特殊火力は電気玉ピカチュウに次いで No.2のため、ガラガラと並んで評価されることがある。実際、ガラガラより出しやすそうに見えるが、十分なレベルを確保した上でなければ格闘ポケモンの対策すら怪しい。ムウマが電磁砲を持ち始めてからその受け出し性能はかなり怪しいものとなり、エアームドやスターミーなどとの有利対面などから威張る身代わりで暴れる乱暴なポケモン。有利な相手が軒並み状態異常狙ってくるので、かつてのように寝言持たせたくなるのもわからないでもない。

f:id:Gold:20170609021956p:plainバクフーン

定番技構成:大文字 / 雷パンチ / 爆裂パンチ / 日本晴れ@奇跡の実

純炎属性でありながら雷パンチや爆裂パンチ、起死回生などが使える。サンダーとは同速で雷前提なら日本晴れで有利に戦える点でリザードンより優秀だが、サンダーが10万ボルト持ちだった場合は命中率分不利になる。メガガルーラとメガゲンガーなどのトップメタに勝てるメガバシャーモのような性能はない。なお、最近はゴローニャでやや対策された印象を受ける。

f:id:Gold:20170609022039p:plainミルタンク

定番技構成①:影分身 / 丸くなる / 転がる / ミルク飲み@光の粉

定番技構成②:恩返し / 地震or電磁砲or爆裂パンチ / 鈍い / ミルク飲み@ピンクのリボン

カビゴンすら超えるノーマルポケモンNo.1の物理耐久力とサンダーと同等の素早さ、そしてミルク飲みを覚える。影分身とPPが自慢の丸くなるを積ませると要塞化し、敵のPPを枯渇させるか、転がるを使って無双することができる。ただし、ミルタンクが能力変化を積みきる前にカビゴンの腹太鼓で展開されると弱い。黒い眼差し→滅びの歌→道連れのポケモンでも困らせられるが、最後のポケモン同士の場合は通用しないので注意。ただし、この構成でミラーマッチとなるととてつもない泥試合となるため、未消化発生に注意。

f:id:Gold:20170609221027p:plainエンテイ

定番技構成:大文字・ソーラービーム・目覚めるパワー格闘・日本晴れ@奇跡の実

唯一神などとネタにされる彼だが、炎はフシギバナ、ナッシー、エアームドが流行る限りは強く、サンダーとも同速で日本晴れ大文字で対面で 十分戦えるため、意外と弱くはない。高い物理攻撃技が活かしきれないが、レベル55の目覚めるパワー格闘で食べ残しを装備したバンギラスを2発、レベル 50のカビゴンを3発で倒せる。また、この時代では珍しくソーラービームを覚える炎ポケモンでバクフーンではカバーしきれなかったヌオーやゴローニャらに 対しても有効打を持つ。なお、聖なる炎の習得は第六世代から。ただし、厳選が困難。

S95 … レベル52でレベル50のS100(サンダー)に先制

f:id:Gold:20170609221049p:plainオコリザル

定番技構成:クロスチョップ / 雷 / 岩雪崩 / 目覚めるパワー飛行

第二世代における最速の格闘ポケモンだが、S95族なのでS100族のサンダーやミルタンクには残念ながらレベル差をつけなければ先制できない。クロスチョップを覚えられる格闘ポケモンのライバルであるカイリキーと違ってフシギバナやヘラクロス、スイクンらに先制して殴れるのが強い。

f:id:Gold:20170609221543g:plainルージュラ

定番技構成①:冷凍ビーム / 悪魔のキッス / 悪夢 / 身代わり@食べ残し

定番技構成②:冷凍ビーム / 爆裂パンチ / メロメロ / 身代わり@食べ残し

初代ニンテンドウカップの最強のポケモン。金銀では特殊攻撃力が強化されており、やはり、ナッシーに対して強い。悪夢は寝言対策にも有効であり、寝言で眠るがでたときは悪魔のダメージを3回与えることができる。

f:id:Gold:20170609221636p:plainヘルガー

定番技構成:大文字 / 噛み砕く / 追い討ち / 吠える@薄荷の実

追い討ちを持たせれば、ナッシーやゲンガーなどのエスパー、ゴーストハンターとなれる。ただし、選出されなかったらヘルガーが腐ってカビゴンの起点になることが多いので注意。ちなみに金銀初登場のポケモンだが火炎放射も使用可能。

S90 … レベル54でレベル50のS100(サンダー)に先制

f:id:Gold:20170609221744p:plainガルーラ

定番技構成①:捨て身タックル / 地震 / 鈍い / 吠える@食べ残し

定番技構成②:恩返し / メロメロ / 身代わり / 起死回生@王者の印

私が2004年に開催した第二世代史上最大規模の参加者178名による非公式大会「VICTORY CUP 2004」 で優勝を飾ったポケモン。しかし、肝っ玉とか親子愛とかそんなものはありません。身代わり→ メロメロ→起死回生とか、鈍い吠えると言った金銀ならではの仕様を存分に活かした戦い方でカビゴンやケンタロスとの差別化を図る。ただし、ポリゴン2とは 異なり、カビゴンやケンタロスのついでにムウマやハガネール、レベル52以下のゴローニャで対策されやすいのが痛い。

f:id:Gold:20170609221817p:plain ファイヤー

定番技構成①:大文字 / 目覚めるパワー草 / 日本晴れ / 眠る@奇跡の実

定番技構成②:大文字 / ゴッドバード / 寝言 / 眠る@ピントレンズ

フシギバナ、ナッシー、エアームドなどの人気が高いため、炎ポケモンは意外にも刺しやすい。電気ポケモンやバンギラスに喧嘩は売れないが、日本晴れ大文字で低レベルのカビゴンの受け出しを許さない。Lv.55の寝言を覚えたカビゴンの増加でLv.55のエース型は影を落とし気味だが、低レベルでも草やパルシェン、低レベルカビゴンに圧力がかかり、ヘラクロスも対策できるところは見逃せない。低レベルでも使いやすいことを評価して他の炎より評価が高い。なお、羽休めは使えません。

S85 … レベル51でレベル55のS75族(ドーブル)に先制

f:id:Gold:20170609221926p:plainニドキング

定番技構成:地震 / 大文字 / 雷or10万ボルトor角ドリル / 冷凍ビーム

力尽く特性は付いてませんが、いつの時代もやることはフルアタックです。ハガネールと同様に毒毒と電磁波と砂嵐が効かない。こいつがハガネールやニドクインよりも優れるところはフシギバナに先制して対面で殴り勝てる貴重な地面ポケモンという点である。ただし、高レベルのカビゴンやサンダーらには通用しない。

f:id:Gold:20170609222027p:plainムウマ

定番技構成:黒い眼差し / 滅びの歌 / 痛み分け / 道連れ@黄金の実

浮遊特性も、進化後のムウマージも、進化の輝石もないが、ゲンガーのように地震が効果抜群のダメージにならず、カビゴンがシャドーボールでも使ってこない限り、投げやすいカビゴン対策として公式大会でも注目された。

f:id:Gold:20170609222100p:plainヘラクロス

定番技構成:メガホーン / 目覚めるパワー格闘or飛行 / 寝言 / 眠る@ピントレンズ

公式大会で起死回生の大逆転を演じた昆虫王者。そんな気合十分な彼だが根性はない。岩雪崩も剣の舞も覚えないわ、瓦割りもインファイトもストーンエッジも覚えないので飛行ポケモンで簡単に止まる。しかし、ヘラクロスはその温い飛行を引きずり出すのが狙いだろうか。ガラガラの剣の舞が没収、腹太鼓でオーバーフローするおかげでクリスタル発売前の対戦環境では人気があった。なお、レベル54未満でメガホーンが使用したい場合は厳選体制までに相当な時間がかかる。

f:id:Gold:20170609222129p:plainスイクン

定番技構成:波乗り / 吹雪 / 寝言 / 眠る@ピントレンズ

バンギラスストッパーとしては大変優秀な駒。砂起こしも砂嵐による岩ポケモンの特殊防御力1.5倍の効果もないのでバンギラスとガブリアス(ガラガラ)を両方相手にして過労死することもないです。ただし、熱湯は覚えないのでカビゴンの起点になります。

自身が主役(?)のクリスタルバージョン未発売のため、固定シンボルでの厳選はできない。おまけに冷凍ビームも覚えられないので、フシギバナやナッシーに対面で殴り勝つには吹雪が必要になる。なお、レベル55より上のレベルで覚えられるミラーコートやハイドロポンプはこのルールで使用できない

S80

f:id:Gold:20170609222255p:plainフシギバナ

定番技構成:葉っぱカッター / 宿木の種 / 眠り粉 / 光合成@麻痺治しの実

回復手段として光合成を獲得。宿木の種も毒毒と併用するコンボはできなくなったが、回復量が1/16から現行の1/8に強化された。ウツボットとは違ってエアームドに先制して眠り粉を当てられるのも強い。ちなみに第二世代のフシギバナは地震やヘドロ爆弾は覚えられない。

f:id:Gold:20170609222348p:plainカイリュー

定番技構成:捨て身タックル / 爆裂パンチ / 雷 / 冷凍ビーム

バンギラスと同様にLv.55のみ使用可で、マルチスケイル特性もないし、竜の舞も覚えないし、クリスタルで覚えられる神速の優先度も+1。おまけにドラゴン属性の技で最高威力の攻撃技は逆鱗だが、当時は特殊攻撃技であり、かつ威力も90。それでもって竜の舞も覚えないので第五世代以降に比べると弱いことこの上ない。しかし、当時はドラゴン属性の攻撃技自体が少なく、サンダーと同じく岩と氷弱点くらいしか気にならない。捨て身タックルや爆裂パンチ、雷、冷凍ビームなどの攻撃技を揃えて敵を刺したい。なお、クリスタルバージョンは未配信なので神速は採用できない

S76

f:id:Gold:20170609222510p:plainニドクイン

定番技構成:地震 / 雷 / 甘える / 凍える風@食べ残し

ニドキングとの差別化は遺伝技の甘えるだが、クリスタルバージョン未配信なので遺伝技の甘えると10万ボルト、冷凍ビーム、角ドリルとは併用できない。

S75

f:id:Gold:20170609222635p:plainドーブル

定番技構成①:聖なる炎 /  撒きびし / アンコール / 道連れ@奇跡の実

定番技構成②:ハサミギロチン / ロックオン / キノコの胞子 / ミラーコート@奇跡の実

定番技構成③:じだばた / キノコの胞子 / 腹太鼓 / 身代わり / 奇跡の実

気合の襷はないものの、技の威力が控えめで全ステータス努力レベル63にできる金銀においてはレベル差の離れたカビゴンの捨て身タックルやサンダーの雷でも受けなければ大抵の攻撃技は1発耐えられる。撒きびしを撒いたり、自らをLv.55にして身代わり→腹太鼓→じたばたや身代わり&宿木の種&食べ残し、ロックオン→ハサミギロチンなどで展開することもある。

S70 … レベル51でレベル55のS61族(バンギラス)と同速

f:id:Gold:20170610230925p:plainニョロボン

定番技構成①:ハイドロポンプ / 地割れ / 心の眼 / 催眠術@神秘の雫

定番技構成②:ハイドロポンプ / 地獄車 / 恩返し / 腹太鼓@黒帯

まともな格闘属性の攻撃技は覚えないが、高レベルで採用して黒帯地獄車や心の眼→地割れでカビゴンに殴り勝つことはできる。サイクル戦は苦手なので味方の自爆カビゴンや大爆発ナッシーで相手の残りの手持ちを削っておいた方が活躍できる。

f:id:Gold:20170609222703p:plainウツボット

定番技構成①:ヘドロ爆弾 / ギガドレイン / 痺れ粉or眠り粉 / アンコール@黄金の実

定番技構成②:ヘドロ爆弾 / ギガドレイン / 剣の舞 / 眠り粉@食べ残し

フシギバナとは違ってヘドロ爆弾や痺れ粉、アンコールを覚えられる。 目覚めるパワー虫などを覚えさせなくてもナッシーに抵抗できるのが魅力的。ただし、フシギバナよりレベルを高めにしなければ、同速のエアームドやバンギラスに先制することができない。

f:id:Gold:20170609222829p:plainエアームド

定番技構成①:ドリル嘴 / 吹き飛ばし / 鈍いor毒毒 / 眠る@食べ残しor薄荷の実

定番技構成②:ドリル嘴 / 泥棒 / 毒毒 / 吹き飛ばし@黄金の実

撒きびしやステルスロック、羽休めも覚えないし、ゴツゴツメットもないので強くはありません。なくても有効打のないカビゴンを倒すことはできますが、攻撃技がドリル嘴1本になりかねず、エレブーなどの多くの撃ち逃げ系のポケモンの起点になりかねないのが傷。ヘラクロスにそこそこ強いのが唯一の救いだろうか。

S65 … レベル55でレベル52のS70族(エアームド)に先制

f:id:Gold:20170609222928p:plainブラッキー

定番技構成:追い討ち / 毒毒 / 甘える / 眠る@薄荷の実

努力値配分システムがないのでそれなりに堅く、中途半端な物理火力のポケモンを甘えるで抑え込むのが強い。ただし、一撃必殺技や腹太鼓には注意して立ち回る必要がある。なお、 火力は低いのでヘルガーのように追い討ちのみでムウマは狩れない*2が、受け出しのしづらいフルアタックのゲンガーの狩り性能に優れる。

クリスタルバージョンで覚えるようになったバトンタッチが没収されてしまったので、黒い眼差し→バトンタッチのコンボは使用できない。

f:id:Gold:20170609223001p:plainハッサム

定番技構成:目覚めるパワー虫 / 剣の舞 / 光の壁 / バトンタッチ@黄金の実

テクニシャン特性&バレットパンチもないので剣の舞を積んでも爆発的な展開性能とかありません。とんぼ返りも勿論ない。これらはすべて第四世代から。ただし、努力値配分がない分、やはり第三世代よりは強いらしく、公式大会でも活躍した剣の舞→バトンタッチは勿論、弱点の少なさを武器に剣の舞から攻めるのも強い。ナッシー、フシギバナ、ヘラクロス、ポリゴン2らを巧く起点にしたい。

S61

f:id:Gold:20170609223036p:plainバンギラス

定番技構成①:岩雪崩 / 爆裂パンチ / 噛み砕く / 大文字@奇跡の実

定番技構成②:岩雪崩 / 爆裂パンチ / 寝言 / 眠る@ピントレンズ

自分で砂嵐は起こせないし、特殊防御力は1.5倍にならないが、レベル55で努力値配分がない分、H振り50フラットの砂補正バンギラスに近い特殊耐久力。ただし、ストーンエッジがなく、威力75の岩雪崩を使わざるを得ないのが残念。けたぐりは覚えられないどころか、覚えたとしても当時は威力50固定。 そのため、対カビゴンとバンギラスミラーは爆裂パンチで我慢することとなる。

岩ポケモンなのにガラガラ対策鉄板のレベル50のパルシェンに先制したり、ナッシーに抵抗できるため、金銀において強力な自爆・大爆発の壁としてとても強く、カビゴンの技構成が寝言鈍い型のようにノーマル一本であれば、それを起点として多彩な攻撃技で敵のパーティを刺すこともできる。

ちなみにクリスタルバージョンがなければ、冷凍ビームと10万ボルトは覚えられない。

S60 … レベル55でレベル50のS70族(エアームド)に先制

f:id:Gold:20170609223109p:plainピクシー

定番技構成:恩返し / 腹太鼓 / アンコール / 月の光@食べ残し

カビゴンに対面で殴り勝てる高レベルの腹太鼓アンコール型が定番。ゴーストポケモンで簡単に止まってしまうので追い討ちヘルガーと組ませて使用されることもある。なお、「ポケモンスタジアム金銀」が存在しないのでレベル4で覚えるアンコールを思い出すことはできないため、前作の技マシン限定の電磁波などとは組ませることができない。

f:id:Gold:20170609223225p:plainラプラス

定番技構成:冷凍ビームor波乗り / 10万ボルトor角ドリル / 怪しい光orメロメロ / 身代わり@食べ残し

特殊耐久力は前作と同じで、レベル55ラプラスならレベル50ナッシーのサイコキネシスを身代わりが7割の確率で耐えられる。また、レベル50のカビゴンののしかかりも身代わりが耐えられる。そこからメロメロや怪しい光でコンボを組み、角ドリルや冷凍ビームで追加効果の凍りを引き当てる試行回数を稼ぐと強力。初代VCの55ラプラスも流用可能。

f:id:Gold:20170609223301p:plainポリゴン2

定番技構成①:恩返し / 冷凍ビーム / 鈍い / 自己再生@食べ残し

定番技構成②:冷凍ビーム / 電磁波 / リフレクター / 自己再生@奇跡の実

進化の奇跡もイカサマもないので無理な受け回しはあまりしない。覚えさせる技次第ではあるが、自爆相打ち→自爆相打ち→ラス1対面で活躍する可能性のあるポケモン。バンギラスがエースでしか使えなかったのが唯一の救い。対カビゴンについてはテクスチャー2と鈍い(→呪い)でも持たせないと辛いのかもしれない。

S55

f:id:Gold:20170609223330p:plainカイリキー

定番技構成:クロスチョップ / 岩雪崩 / 大文字 / 地割れ@先制の爪

レベル50で対面で55カビゴンに殴り勝てるのは此奴のみ。ただし、ローブシンのような耐久力はないので受け出しはNG。フシギバナやらスターミーやらサンダーが人気なのでなかなか活躍できていないところがある。自分と相手の技が必中になるノーガード特性で爆裂パンチ乱射できて、しっぺ返しの効果が強かった第四世代の方がよっぽど強いと思います。

f:id:Gold:20170609223403p:plainナッシー

定番技構成①:サイコキネシス / 宿木の種 / 眠り粉 / 大爆発@黄金の実

定番技構成②:目覚めるパワー草 / 痺れ粉 / 眠り粉 / 大爆発@黄金の実

定番技構成③:サイコキネシス / 宿木の種 / 痺れ粉 / 光合成or月の光@黄金の実

特殊防御力は前作よりダウンして痺れ粉も眠り粉も身代わりを貫通しなくなり、おまけに弱点まで増えてしまうが、ナッシーより遅いカビゴンが対戦環境に蔓延しているため、使いやすい。カビゴンの脅威となるポケモンがほぼ眠らないので寝言の仕様が最強の環境だろうが眠り粉がそれなりに強く、その他の攻撃範囲やコンボを組むポケモンに対して刺さる。第一世代からおなじみの誰かを眠らせて一方的に殴り倒して、2匹目を大爆発で相打ちにするといったシンプルな攻め方が大爆発の威力が170→250に強化されたことにより、取りやすくなった。

f:id:Gold:20170609223432p:plainオムスター

定番技構成①:波乗り / 角ドリル / メロメロ / 身代わり@食べ残し

定番技構成②:波乗り / 砂嵐 / 黒い霧 / 眠る@薄荷の実

フォレトスなどをやき殺せる捨て身タックル、大文字、鈍い、眠るの技構成のカビゴンには強めだが、地震や電磁砲、爆裂パンチであっけなく倒れてしまうこともある。

f:id:Gold:20170609223454p:plainハピナス

定番技構成①:雷or10万ボルト / 冷凍ビーム / 電磁波 / 卵産み@先制の爪

定番技構成②:地球投げ / 砂嵐 / 癒しの鈴 / 卵産み@先制の爪

他所の世代でも言わずと知れた特殊耐久力の鬼。ただし、カイリキーとナッシーと同速であるのがやや動かしづらく、リフレクターと光の壁も電磁波で相手を麻痺させなければ、貼り始めのターンから恩恵を受けなかったり、卵産み回復だと癒しの鈴を持ってもハピナス自身がPPの多い敵からの電磁波や眠り粉に困るのが辛く感じる。

なお、他所の世代と比べれば体力回復技が採用されやすい金銀においては単純に小さくなると地球投げだけでは脅威になることはない。小さくなるくらいなら丸くなって転がっていることの方が多いだろうか。金銀ではのしかかりが2倍ダメージになったり、必中になることはない。ただし、小さくなるの回避率は1ランクしか上昇しない。しかし、その一方で影踏みのメガゲンガーがいないのはありがたいかな?

S50

f:id:Gold:20170609223542p:plainイノムー

定番技構成:地震 / 岩雪崩 / 吹雪 / 眠る@奇跡の実

クリスタルバージョン未配信で冷凍ビームを覚えられないので、威張る身代わりサンダーに対して強力な岩雪崩が自然と採用することとなる。余談だが、第二世代では残念ながら砂嵐を覚えることはできない。

S45

f:id:Gold:20170609223648p:plainゴローニャ

定番技構成:岩雪崩 / 地震or大文字or吠える / 鈍い / 大爆発@水玉リボン

岩ポケモンの中ではカビゴンに受け出ししやすく、万が一、波乗りなどを覚えていたとしても大爆発で腐ることはない。ハガネールの方が便利そうだが、同速であるため、腹太鼓に対しての受け出しができない。また、上位連中が特に苦戦する炎ポケモンに一部強い駒として採用されることもある。なお、第五世代以降の頑丈特性は存在しない。

f:id:Gold:20170609223712p:plainガラガラ

定番技構成①:骨ブーメラン / 岩雪崩 / 大文字or目覚めるパワー虫or飛行 / 嫌な音@太い骨

定番技構成②:骨ブーメラン / 岩雪崩 / 大文字 / 凍える風@太い骨

太い骨を装備すると物理攻撃力が相手にダメージを与える時だけ2倍になる。通常の能力変化は能力値999で打ち止めなのだが、太い骨の効果はダメージ計算時だけ2倍なので能力値の999上限を無視することができ、そのとき、物理攻撃力が1024を超えると物理攻撃力が-1024された物理攻撃力でダメージが計算されてしまう*1。クリスタルバージョン未発売の「ニンテンドウカップ2000」対戦環境では、太い骨を装備したガラガラが腹太鼓を使用するとこの現象が発生する。なお、威張る2回分で1024を超えることはない。なお、岩雪崩は遺伝技で覚えられるようになので初代での厳選で技マシン48(いわなだれ)はNG。

S40

f:id:Gold:20170609223745p:plainサイドン

定番技構成:地震 / 岩雪崩 / 鈍い / カウンターor電磁砲or角ドリル@食べ残し

進化後のドサイドンも進化の輝石も存在しないし、ロックブラストもメガホーンも覚えない。属性の組み合わせが同じゴローニャと比べると大爆発で相打ちが狙えない分、腐り易いが、サンダーとの対面には強く、Lv.50のカウンターでどのレベルの目覚めるパワー氷を受けても1発で倒せる。また、岩ポケモンの中では珍しく電磁砲を覚えられるため、スイクンや草ポケモン連中の受け出しを崩せないこともない。最近はLv.55の寝言カビゴンを起点にしつつ、Lv.50のガラガラに先制できる高レベルでの採用が活躍できる程度だろうか。

f:id:Gold:20170609223823p:plainフォレトス

定番技構成①:目覚めるパワー虫 / 撒きびし / 鈍い / 大爆発@黄金の実

定番技構成②:撒きびし / 鈍い / 大爆発 / 眠る@水玉リボン

クリスタルが発売されるまではフォレトスの固有技だった撒きびし。寝言を所持したカビゴン対策にはなるが、大文字を使われたら一撃で瀕死になるので注意。相手も撒きびしを撒いてくるときは、相手のカビゴンの地震や雷も相当重くなるので、カビゴン対策を依存しすぎるとうまく使えない。

S35 … レベル53でレベル55のS30族(カビゴン)に先制

f:id:Gold:20170609223900p:plainヌオー

定番技構成:地震 / 波乗り / 爆裂パンチ / 砂嵐@食べ残し

貯水特性や自己再生はないものの、目覚めるパワー氷を覚えた電気ポケモンには強め。爆裂パンチを覚えた電気ポケモンや雷パンチ持ちのバクフーンなどにも強め。ただし、クリスタルバージョン未解禁なので冷凍ビームは没収。なお、吹雪や凍える風は覚えられないが、冷凍パンチは覚えられる。

S30

f:id:Gold:20170609223919p:plainカビゴン

定番技構成①:捨て身タックル / 鈍い / 寝言 / 眠る@食べ残し

定番技構成②:捨て身タックル / 地割れor地震or大文字or電磁砲or爆裂パンチorカウンター / 眠る@食べ残し

定番技構成③:恩返し / 地震 / 腹太鼓 / 身代わり@食べ残し

定番技構成④:のしかかり / 地震 / 腹太鼓 / 自爆@食べ残し

定番技構成④:のしかかり / 爆裂パンチ / 寝言 / 眠る@光の粉

定番技構成⑤:のしかかり / 地震 / 鈍い / 自爆@先制の爪

金銀対戦のスタンダードルール「ニンテンドウカップ2000」の最強ポケモン。ガブリアスやメガガルーラのような素早さはないが、A130族のカイリキーのクロスチョップすら急所以外は確定耐えする物理耐久力であり、効果抜群でないなら物理攻撃技はほぼ2発は耐えると思ってよく、前作から大幅に向上した特殊防御力のおかげ、かつ努力値配分システムもないため、生半可な特殊ポケモンなら眠るのみで余裕で攻撃技を耐え続けることができる。ガン受けはともかく、特殊ポケモンとの対面では小細工をされない限り、ほぼ負けない。

それに加えて弱点の少なさ、覚える技に富み、第一世代のルージュラや第六世代のメガガルーラに並ぶ対策の難しさとレベルを食わせずともパフォーマンスの高い自爆の相打ち性能が光る。どんなパーティ、どんなレベルで突っ込んでも腐りづらい。

遺伝技は少なく、遺伝技への依存度も低いため、今から初代VCでマスターボール厳選する価値のあるポケモン。

f:id:Gold:20170609224010p:plainハガネール

定番技構成:地震 / 地割れ / 岩雪崩 / 大爆発@食べ残し

地面爆弾ライバルのゴローニャと違ってライコウや炎のパンチを持たないゲンガー、ブラッキーに出しやすい。ただし、カビゴンは同速であるだけでなく、地震と大文字の両方で効果抜群のダメージを受けてしまう。

S5族

f:id:Gold:20170610213413p:plainツボツボ

定番技構成①:丸くなる / 転がる / 影分身 / 眠る@食べ残し

定番技構成②:丸くなる / 毒毒 / アンコール / 眠る@薄荷の実

ポケモンシリーズのバトルディレクターの森本茂樹氏が考案したポケモン。カビゴンが鈍いを積んでも先制できない遅さNo.1のポケモン。カビゴン対策は腹太鼓などもあるため、あまり安定しないものの、ケンタロスやポリゴン2、ガルーラらには物凄く安定した対策となる。ただし、ガラガラやゲンガー、フシギバナの起点になるのは免れない。

 

 

金銀のポケモンは20前後のポケモンしか活躍できなかった初代と比べてざっと100匹ぐらいは役割の持たせ方次第で全然活躍できます…が、今回は特に代表的なものを50匹だけ集めさせていただきました。

金銀の対戦経験者ならよく知るパルシェンはクリスタルバージョンで習得した撒きびしがないとキャラ雑感にすら載せられないほど強くなさそうですね。カビゴンにもガラガラにも圧力がかからない。これまでの金銀対戦経験者にも新鮮な環境となりそうです。

*1:GB世代では255(0xFF)を超える数字をロードすることができず、能力値が256を超える時はお互いのステータスを4で割る処理が1度だけ行われる。1024以上の時は割っても256以上であり、256以上の数字をダメージ計算式に読み込めず、結果として能力値が-1024される