「ポケモンスタジアム金銀」やモバイルコロシアムと違って金銀クリスタルの通信対戦の眠りは1〜6ターンの間、眠ってしまう。初代と違って寝起きで反撃できるようになったと言っても6ターンの間、攻撃を耐え続けられないと流石に防御的に有利な属性でも突破されてしまう。眠らせられたら負けに直結する!とならないように十分な対策がパーティに必要になる。
【持ち物】薄荷の実(≒カゴの実)
一度きりしか対策できない。受け出したターンに眠り粉などを受けて眠りを解除できても、次のターンの眠り粉の眠りは回復できない。受け出したターンに薄荷の実や奇跡の実を消費してしまうことは次のターンに余程の爆発的なアドバンテージを得られる状況になってでもいなければ望ましくない立ち回りだと言える。
薄荷の実はそれを装備中のポケモンの行動時に消費するのが望ましい。例えば、自らの眠るによる消費、ナッシーにカビゴンが居座って眠り粉を即座に回復した上で自爆で共倒れになって相手の催眠役を共倒れにするなどである。眠りを回復しながらの行動が絶大な効果を発揮する場面で使ってこそ強力なのだ。
[薄荷の実をよく装備しているポケモン]
- ナッシーの眠り粉をクリアして大爆発を当てて共倒れにできるポケモン
- 眠ると組み合わせて場持ちがよくなるポケモン
【持ち物】奇跡の実(≒ラムの実)
薄荷の実とほぼ同じと思って良い。ただし、相手が後攻で眠るを繰り出す場合は、先攻で電磁波や痺れ粉*1を当てることで後攻の相手の行動直前に麻痺を回復させて「眠る→奇跡の実」を潰すことができる。よってカビゴンのような遅いポケモンで眠る時は奇跡の実を持たせるよりは薄荷の実を持たせた方が良いということになる。
ちなみに相手が先攻で眠るを繰り出した直後に電磁波を当てても麻痺状態にすることはできない。この場合の奇跡の実の発動のタイミングは全体のターン終了時になるため、眠りが回復せず、電磁波の麻痺は無効化される。
[奇跡の実をよく装備しているポケモン]
- ナッシーの眠り粉でコンボ展開を崩されたくないポケモン
- ナッシーに対面で勝てるようになるポケモン
- ナッシーに対面で有利だが、場に居座ってきた場合の保険として持たせておきたいポケモン
- 眠ると組み合わせて場持ちがよくなるポケモン
【技】寝言
受け出しで眠り粉を受けて薄荷の実や奇跡の実を消費したことで状況が大きく好転しないのであれば最初から寝言を覚えたポケモン(寝言役)を眠らせた方がマシである。サイクル戦で闘おうとするのならば、薄荷の実や奇跡の実だけでは不十分で寝言の採用が必要不可欠になる。
金銀クリスタルの寝言は第三世代以降とは違って眠るが繰り出されても(体力が満タンでない限り)技が失敗しない。ちなみに寝言役として採用されるポケモンは相手を眠らせる技を覚えるポケモンの中でも人気のあるナッシーの攻撃範囲に強いものが望ましい。ヘラクロスなどではフシギバナには対応できても、ナッシーへの受け出しはやや危険になる。
[寝言をよく装備しているポケモン]
【技】いびき
その他の世代の対戦でもそうですが滅多に使われない。第六世代以降ではスキン系の特性(※メガボーマンダのスカイスキンなど)と組み合わせて偶に使われたりするようですね。第六世代では音系の特殊攻撃技となるので身代わりも貫通しますが、第二世代にそのような効果はありません。
寝言が強いにもかかわらず、眠りが弱すぎないワケ
『ポケモンバトル:ノスタルジア』にもある通り、自爆と寝言の相性が悪く、自爆ポケモンに対して非常に刺さるからである。よくある自爆カビゴンや眠り粉大爆発ナッシーで固めた短期戦向けのパーティには寝言を採用しない傾向が強いからである。
50@奇跡の実
(※エースに譲るなら先制の爪や麻痺治しの実etc.)
+
50@薄荷の実
+
55エース
薄荷の実や奇跡の実が残っている間に先に相手の催眠役を自爆、大爆発で共倒れにする(若しくは先に眠らせて展開する)ことでしか実は対応することができない。
寝言不採用のパーティは催眠に対して必死な立ち回りを余儀なくされる。ただし、いくら催眠対策が薄いといっても、薄荷の実や奇跡の実を盾にして自爆・大爆発で共倒れにしてくるので、深く考えずに眠り粉で交戦してはならない。そこまでの展開をしっかりと頭に叩き込んだ上でこちらの催眠だけを通せるように立ち回りたいところである。
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*1:相手の行動終了時に判定の入る毒では不可