バトンタッチを用いた戦法ってどの世代も初見殺しみたいなところがあるよなと思ったので、その動かし方と対策方法について自分への戒めも兼ねて整理してみました。
55ガラガラ
- ガラガラで相手の手持ち全員に先手が取れる
- ガラガラが剣の舞を積む猶予があり、次のターンも行動できる
- ガラガラの剣の舞を積んだ次のターンまで相手側のリフレクターが残っていない
- 泥棒で太い骨を盗まれていない
この4つの条件を整えれば勝ち。
50ドーブル
高速移動の性質上、バトンタッチするターンにガラガラが技を被弾することになってしまう。そうするとガラガラは剣の舞を積むターンも含めて2回の技を耐える必要が生じてしまう。
この状況を回避するには①ドーブルのキノコの胞子で眠らせるか、②アンコールによる嵌めを狙うしかない。かつてはサンダースやハッサムでガラガラに高速移動を繋ぐこともあったが、この点においてドーブルに敵わない。
立ち回り
①アンコールするか否か?
相手がリフレクターや鈍いを積んできた場合、先鋒のポケモンで先手で大爆発を決めてターンカットし、相手が2ターン前に選択した変化技にしているアンコールしてしまっても良い。
一応相手側視点も撮ってみました。参考にどうぞ。 pic.twitter.com/eA9NnDpxpW
— カイソ@初代・金銀VC (@abyon4) 2018年10月23日
アンコール状態の間に高速移動を積み、必要があればキノコの胞子も交えてガラガラにバトンタッチする。
ただし、アンコールによる嵌め自体は立ち回りの幅が広がるだけであり、相手に入れ替えられたらアンコールが失敗に終わってしまう。アンコールの存在を失念すると嵌ってしまうが、熟知した対戦相手とは熾烈な読み合いになる。
②高速移動を優先的に積む
55カビゴンの捨て身タックルや55サンダーの雷のような大技でなければ1発程度の攻撃技は耐えられる。更にリフレクターや光の壁の援護があれば2ターンは動けることになる。そのため、ドーブルの行動回数を稼ごうとして安直にキノコの胞子から入ってはならない。
キノコの胞子→高速移動と動くと誰かを眠らせてから、吠えるや吹き飛ばしの使えるポケモンを繰り出すといった動きで対策されてしまう。しかし、高速移動→キノコの胞子と動く場合はその対策法を潰すことができる。また、ガラガラと対峙してる寝ているポケモンの眠りのカウントが長く残るからである。
③キノコの胞子
バトンタッチするターンにガラガラの技被弾を避けるために使用する。また、吹き飛ばしや吠える、自爆、大爆発の使えるポケモンで対策しようとする相手を眠らせられる。ただし、薄荷の実や奇跡の実を持っている場合は対応できない。
④バトンタッチ
ガラガラの攻撃技を耐えてガラガラを1発で倒すことができるか、眠らせることができるポケモンをバトンタッチに合わせて繰り出される場合がある。ガラガラの目覚めるパワー虫はバトンタッチ読みで繰り出してきた眠り粉ナッシーを瞬殺するためにある。
また、パルシェン(ナッシー)の大爆発については目覚めるパワー虫採用でも約85%の確率で耐えられる。ただし、撒きびし込みだと確実に落ちてしまうのでパルシェン入りに対して撒きびしを撒かせたくはない。
ちなみにバトンタッチに合わせて繰り出したパルシェンはリフレクターと黄金の実を持たせることでこれを対策できてしまう。
実を言うとこれより火力が上の自爆カビゴンや吹き飛ばしサンダー、吠えるハガネールを合わされる場合が一番困る。
パルシェンに強い麻痺壁爆弾
先述の通り、パルシェンの撒きびしが絡むと大爆発は耐えられなくなる。よってガラガラを場に繰り出すまでに撒きびしは撒かせてはならない。よってパルシェン入りを見たら先鋒で繰り出すことが圧倒的に多い。
50ナッシー
目覚めるパワー草
パルシェンに撒きびしを撒かせないポケモン其の壱。こちらもマルマインと同じく約30%の確率で50パルシェンに耐えられてしまうが、奇跡の種があれば確実に倒せる。撒きびしを撒かれてもガラガラの障害がなくなる。
リフレクター→大爆発
相手のカビゴンの自爆の抑止力として使われる。ただし、リフレクターがあることでドーブルがパルシェンの大爆発を耐える確率は低く、ほぼ耐えないものと思った方が良い。
痺れ粉/眠り粉
マルマインと同じく麻痺を狙っても良いが、ガラガラが耐えられないカビゴンの自爆を封じることができるのは眠り粉になる。
50マルマイン
10万ボルト
パルシェンに撒きびしを撒かせないポケモン其の弐。実は10万ボルトで50パルシェンを確実に1発で倒せず、約25%の確率で耐えられてしまう。磁石があれば確実に倒せる。55サンダーの身代わりも約75%の確率で壊せるようになる。
光の壁→大爆発
大爆発で繋ぐことができるのはマルマインだけ。マルマインの大爆発後に属性的に有利なパルシェンなどの水ポケモンが場に残ることはない
電磁波
ガラガラが先手を取れないポケモンと対面する時は大爆発するの躊躇ってでも麻痺を入れたい。大爆発による相打ち性能が低い。
50カビゴン
相打ち性能の高い枚数削り要因。パルシェンの撒きびしを許してしまうので先鋒で繰り出すことは少ないかもしれない。腹太鼓によって第二の決定力となるほか、ガラガラで素早く数的有利を取ったときにガラガラを引っ込めてとどめを刺す役目としても使われる。ただ、食べ残しが余ってるのでレベル55で腹太鼓身代わり型で採用しても良いような気もする。
具体的な対策
全般
- ドーブルの有無が分かるまで下手に吹き飛ばし・吠える*1以外の変化技を使わない
- ドーブルのキノコの胞子をクリアできるポケモン(寝言・薄荷の実・奇跡の実)
→薄荷の実や奇跡の実は受け出しで消費しないこと
55ヘラクロス@銀の粉
メガホーン/地震/寝言/眠る
55ヘラクロスに銀の粉を装備すると超高確率で目覚めるパワー虫を搭載した55ガラガラをメガホーンで超高確率で2発、50カビゴンを2発で倒せる。50ドーブルや50ナッシーも勿論1発で倒せる。
55シャワーズ@神秘の雫
ハイドロポンプ/冷凍ビーム/寝言/眠る
55シャワーズは50ドーブルに先手が取れ、神秘の雫装備のハイドロポンプで6割程度の確率で50ドーブルを1発、50カビゴンを3発で倒せる。ガラガラは神秘の雫を装備させずともハイドロポンプで1発で倒せる。
52エアームド@黄金の実
ドリル嘴/泥棒/毒毒/吹き飛ばし
55ガラガラの剣の舞→岩雪崩を黄金の実込みで高確率で2発耐えられる。黄金の実の消費後に泥棒で太い骨を奪ってパワーダウンを期待できる。若しくはバトンタッチコースならバトンタッチ前のポケモンが控えにまだ居るはずであるため、吹き飛ばしでこれを対策しても良い。バトンタッチする前に吹き飛ばしで対策しようとせず、ガラガラにバトンタッチされたところを確認してぶつけるタイプの対策になる。バトンタッチするドーブルには二度とバトンタッチできる余裕を与えないようにダメージを与えておきたい。
50フシギバナ@奇跡の実
葉っぱカッター/宿木の種/眠り粉/光合成
目覚めるパワー虫で瞬殺されるナッシーと比べてガラガラの攻撃技を1発耐えて眠り粉が使える。おまけにドーブルに先手が取れ、ドーブルのプレゼントに対しても強い。ガラガラやドーブルを葉っぱカッターで倒すまでに3回殴る必要があるが、バーチャルコンソール版の眠りは1~6ターンと大変強力であるため、十分対策として通用するであろう。
55ケンタロス@奇跡の実
恩返し/地割れ/鈍い/破壊光線
目覚めるパワー虫搭載の55ガラガラ*2に対面で鈍い→恩返しと動くと殴り勝てる。奇跡の実を装備したパルシェン→薄荷の実を装備したカビゴンで大爆発、自爆と相打ちして早々に1on1にすることで勝ちを狙いに行く。
ガルーラやピンクのリボンを装備したミルタンクでも同じようなことができる。ただし、ミルタンクは奇跡の実を装備できないため、ドーブルのキノコの胞子やナッシーの眠り粉などには対応できない。ケンタロスは相手の最後にナッシーが残っても恩返し→破壊光線で殴り勝てる。
50パルシェン@黄金の実
冷凍ビーム/撒きびし/リフレクター/大爆発
ガラガラに高速移動→バトンタッチするターンを読んで繰り出し、リフレクターを選択して黄金の実を確実に発動させ、リフレクターを後続に残して大爆発で致命傷を与える。
また、黄金の実ではなく、ピンクのリボンや水玉リボンを装備させて撒きびしなしでもガラガラを7割程度の確率で1発で倒せるようにしても良い。なお、目覚めるパワー虫を搭載した55ガラガラの物理耐久力は目覚めるパワー氷搭載の55サンダーや55ケンタロスと物理耐久力がほぼ同じでそれらを大爆発で倒せる確率も7割になる。
ちなみに奇跡の実はナッシーの目覚めるパワー草で瞬殺されたり、ドーブルのキノコの胞子を掻い潜ってもアンコールがあるため、撒きびしやリフレクターは使えず、冷凍ビームしか打てなくなるので、55ガラガラ自体の対策としてはややイマイチ。
しかし、味方のエースポケモンにガラガラの処理を任せているような場合ならば、50の薄荷の実カビゴンと合わせて早々に自爆連打で動き、1on1に持ち込む役回りとして活躍できる。50ナッシーに先手が取れるため、リフレクターを貼らせずに大爆発で1発で倒すことができる。パルシェンの役割をミスリードしてナッシーが目覚めるパワー草でアドバンテージを取りに行けると勘違いした相手は罠に嵌りやすい。
50カビゴン@薄荷の実
のしかかり/地震/自爆/眠る
ガラガラに高速移動→バトンタッチするターンを読んで繰り出し、ガラガラの地震を1発耐えて自爆でガラガラと共倒れになることで対策となる。バトンタッチするポケモンで自爆を回避される可能性もあるが、高速移動からの無双モード突入は回避できる。ケンタロスの項目の通り、味方の別のガラガラに対面で勝てるポケモンの引き立て役として使われる。先述のパルシェンと同様、早々に1on1に持ち込むポケモンとして薄荷の実装備の自爆要因としても優秀。