改めまして皆様「第6回ヒストリアカップ」お疲れ様でした。…前回運よく決勝戦まで行きましたが、今回も決勝の舞台まで上り詰め、ヒストリア杯には欠かせないカリスマポケモン芸人にしてあんぐらオフの絶頂期を生き抜いたリビングレジェンド、ビーン様と初の金銀による対戦カードが実現し、
人生初のポケモンオフで*1優勝
…かつ自演優勝が叶ってしまった。今回はその構築の紹介と対戦記録の記事になります。
ヒストリアスタン2000 - I am 2nd Generation! -
※『ポケモンバトル:ノスタルジア』p.134掲載パーティ最終系
Lv | ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 |
---|---|---|---|---|---|---|
55 | カビゴン | 捨て身タックル | 地割れ | 鈍い | 眠る | 薄荷の実 |
55 | サンダー | 雷 | めざ氷 | 寝言 | 眠る | 奇跡の実 |
50 | スイクン | 波乗り | 冷凍ビーム | 寝言 | 眠る | 光の粉 |
50 | ハガネール | 地震 | 毒毒 | 吠える | 大爆発 | 食べ残し |
50 | パルシェン | 冷凍ビーム | 撒きびし | リフレクター | 大爆発 | 黄金の実 |
50 | ムウマ | 電磁砲 | 黒い眼差し | 滅びの歌 | 道連れ | 木の実ジュース |
今回も大きく変わらず、第4回以降使い続けて調子のよかった並びで臨んだ。第5.5回などの対戦練習会での敗着をあれこれ考え、赤字の部分の技と持ち物の変更した。また、同人誌の編集作業が終わり、厳選する時間が取れるようになったので、よりよい個体を厳選し、それを直前に育成して臨んだ。
<以前のバージョン>
※①~⑥はパーティ採用順
①55カビゴン@薄荷の実(NN:があであん)[選出]9/10
捨て身タックル/地割れ/鈍い/眠る
同人誌頒布と引っ越しが落ち着き、若干燃え尽きていた自分を奮い立たせるため、急に思い立ってNew3DSLLに新たな偽トロを搭載し、FFFFの理想個体を引き当てるまで終われない(地獄の)厳選生放送を自分に課すこと二ヶ月…今月頭にようやく引き当てることに成功した。
金銀の神は俺を見捨てていなかった…!
— ゴールド@ヒストリア杯主催 (@Gold_PBS) 2018年11月9日
15-15-15-15-15
二ヶ月の厳選に終止符! pic.twitter.com/YMuO06ty2e
技構成は前回と変わらず。食べ残し非装備で相変わらず辛い場面も多々あるが、50ドーブルのキノコの胞子を即回復して捨て身タックルで瞬殺する線が生まれたりなど悪くない所もある。一撃必殺技が強い中で影分身無しの素眠りは勿論、寝言ガチャは運が悪いと命取りになるので、さっさと回復できたのは結果的に良かったと思う。…というか食べ残しハガネールが便利過ぎた。
今回の決勝戦でもそうだったが、50に対して0.78%×レベル差の命中率プラスで約1/3の確率で地割れが当たるところが強すぎる。初代で例えるならサイコキネシスで相手の特殊が1ランクダウンするのと同じ確率である。控えのムウマで自爆、大爆発を牽制しながら50カビゴンや50パルシェンに放つ地割れが兎に角強いことに目を付けたのがこの構築のスタートだった。
50カビゴンの自爆の相打ち性能の高さ故、カビゴンをレベル55で採用する旨味などあまりなさそうだが、55カビゴンの地割れは自分よりレベルの低いカビゴンに対して命中率が上がり、逆に自分よりもレベルの低いカビゴンからの地割れは当たらないとなれば、初代で55ケンタロスと50ケンタロスが吹雪を打ち合うよりもずっと対面では有利になると考えた。
そしてムウマ、ハガネールがいれば自爆、大爆発の選択を躊躇わせられる。これが本気の初代対戦の駆け引きを経験してきた自分の一撃必殺技の飛び交う金銀対戦へのアプローチだった。
ちなみに第5.5回終了時点では【捨て身タックル/鈍い/影分身/眠る@食べ残し】という初代の55ラプラスを彷彿とするような技構成で今大会に臨もうと考えていた。影分身があれば、地割れや爆裂パンチ、雷などの命中率の低い攻撃技の飛び交う金銀対戦でも強くなる。受け出してきたバンギラスや非力なミルタンクにすら勝ちうると考えていた。
しかし、初代とは違って影分身対策として金銀で新登場したムウマやゲンガーの滅びの歌がどうしようもない。追い討ちヘルガーでのゴースト狩りについてはムウマの項目で後述するが、その回答になるとは思えなかった。
ムウマを無限に起点にできるガラガラについては冷凍パンチを覚えるゲンガーは起点にできない。ゲンガーの採用自体は角ドリル地震ケンタロスやサイコキネシスを覚えた55スターミーの流行っている中で少ないとは思っていたが、なるべくどのパーティにも五分で渡り合えるぐらいの試合をしないと総当たりでは勝ちぬけないと感じていたため、フルアタックゲンガー対策は切れなかった。(ちなみにこの記事を書いてる最中に思いついたが【捨て身タックル/地割れ/影分身/眠る@食べ残し】も悪くないなと思った)
結局、その構成では当日までにパーティが煮詰められず、地割れがあるとどうしても使う機会の少ない鈍いを身代わりに変更して地割れの試行回数をより稼ごうと考えた。しかし、大会前夜に初代を起動したところ、技マシン50を手に入れる軍資金がなく、前回と同じ鈍いで参加することとなった。
②50ムウマ@木の実ジュース(NN:れくいえむ)[選出]5/10
電磁砲/黒い眼差し/滅びの歌/道連れ
電磁砲の戦闘アニメーションがマジカルカッコ良いポケモン。カビゴンの項目で触れた通りだが55カビゴンが背中を向けたくなる相手の中でカイリキーよりもずっとKPの高い自爆(地割れ)50カビゴンと駆け引きをしながら有利に立ち回って圧倒することがこのパーティのコンセプトである。
ノーマルと格闘無効で自爆の大きな抑止力になるのは勿論のことながら、シャドーボールさえなければムウマ対策ムウマができる点も便利。これはムウマへの打点をちゃんと持っているカビゴンにとって非常に扱い易い取り巻きになる。
追い討ちポケモンに狩られたり、ガラガラで起点にされるが、ムウマについてはゴースト打点皆無のノーマルに投げてすぐ引っ込めるだけで良いぐらいムウマに打点のないポケモン(若しくは転がるしか打点がないポケモン)にとって黒い眼差しの圧力はでかい。
良く言われる『ムウマは初手黒い眼差し』とかいうのは鈍い地震かシャドーボールの採用が分かっている場合である。しかし、そのような構成の場合は追い討ちヘルガーやガラガラをわざわざ採用する必要がほぼないため、相手の55カビゴンの取り巻きを見た上で初手黒い眼差しか、即バックかで立ち回りを変えるようにする。
なお、ムウマ交代読みヘルガー交代については相手のノーマルポケモンに背中を向け過ぎずに立ち回ることも心がけておけば相手にとっては相当リスキーな立ち回りとなるため、それほど辛くはない。また、ヘルガーの吠えるで無理矢理ムウマを呼び出して追い討ちについても相当状況を選び、55カビゴンの捨て身タックルをヘルガーが耐えられても吠えて出てきたムウマの電磁砲で瀕死になることもしばしばある。
パルシェンに黄金の実を譲って木の実ジュースに変更したが、それでも50パルシェンの冷凍ビームと55ミルタンクの地震を超高確率で3発、50カビゴンの地震と55めざ虫カイリキーの岩雪崩を高確率で3発耐えるため、これでもよしとした。
ビーン様との決戦で最後に疑われていた奇跡の実を持たせる余裕はあったが、眠り粉や威張るを覚えたポケモンを無理矢理滅びの歌で突破すること自体が無謀だと思ってるので持たせなかった。のしかかりの追加効果は無効だし、パルシェンの冷凍ビームなんて何度も試行されると思っていない。…というか何度も受けれないので受け出しできる回数を増やせるツボツボの出汁を取った。
くコ:彡 < 『ムウマ☆に俺はなるッ!!』
— ゴールド@ヒストリア杯主催 (@Gold_PBS) 2017年9月26日
ムウマ♀孵化2日目
15-x-15-15-15-15 pic.twitter.com/mk2pGIEg2E
ツボツボの出汁を装備し、更なる烏賊のすとれんぢわぁるどを展開するッ!
③50スイクン@光の粉(NN:うらがすみ)[選出]6/10
波乗り/冷凍ビーム/寝言/眠る
なんだかんだ昔から使い慣れているポケモン。バンギラスの噛み砕くが定番でなかった時代は電磁波スターミーでもバンギラス対策が間に合ったが、最近見かけるフルアタックや砂嵐やメロメロ込みのセミフルアタック型のバンギラスはスイクンでないとどうにもならない。
カイリキーの方がカビゴンに背中は向けないが厳選が間に合わなかったことと、50ナッシーと同速対決するのが嫌で自分で使うと弱いポケモンの筆頭なので使い慣れているスイクンにした。50のガラガラにも選出でき、パルシェンと使い分けられるため、選出を読まれづらく結果として悪くなかった。
「ポケモンスタジアム金銀」よりも眠りの持続ターンが1〜6と長い通信対戦では寝言役を任せられるのが有り難い。カビゴンの鈍いの積みの起点にされても加えて影分身や身代わりがなければ、後続の味方の55カビゴンで地割れでワンチャンを狙えるので多少強気に凍りを期待しながら冷凍ビームを放つこともあった。選出率もパルシェンより高い。
これで妥協して良いでしょうか
— ゴールド@つうしんケーブルクラブ (@Gold_PBS) 2018年1月28日
15-9-15-11-11-15 pic.twitter.com/8FDxmKhH0U
クリスタル発売後最初に厳選したスイクンは最後まで使用することとなった。
④55サンダー@奇跡の実(NN:いなびかり)[選出]1/10
雷/目覚めるパワー氷/寝言/眠る
前回一度も発動しなかった苦い木の実を余っていた奇跡の実に変更した(…が今回も発動しなかった)。持ち物はスイクンの光の粉を移して55ケンタロスの角ドリルの被弾率を22%に落とそうと考えたりもしたが、そもそも雷だと身代わり捨て身タックルもやや厳しいので、大人しく奇跡の実を譲り受けることにした。
昔から大会などの大勝負の場面で55カイリキーに対して苦手意識があるため、それを絶望させるポケモンとして用意した(ギロチングライガーを用意しろとか言わないでください)。
また、前回の記事にも書いた通りだが、55カビゴンを腐らせる相手の3匹選出に対して凄まじく強いことも採用理由の一つ。
(主に1192さんの大活躍で)55スターミーが流行っている当オフでは雷よりも10万ボルトの方が選出しやすいのだが、余った奇跡の実を持たせてサンダーミラーも運次第でそこそこ戦えるので雷としている。
雷については散々書いてるが、55ミルタンクを2発、50カビゴンを3発で倒せる。その他にムウマではわりとどうしようもない55めざ霊カイリキーも半々ぐらいの確率で2発で倒せる。裏にムウマやハガネールをちらつかせながら相手にノーマル技(のしかかりや自爆)と地震の二択を迫らせながら50カビゴンを殴りつけて追い詰めるゲームメイクをするのが昔から好き。
15-15-13-15-13。めざ氷生放送中に捕まえました! pic.twitter.com/7Faiemri8K
— ゴールド@ヒストリア杯主催 (@Gold_PBS) 2017年6月25日
金銀VC発売前にロケットスタート厳選していた個体。目覚めるパワーの威力は69。そのうち気が向いたら理想個体であるBDFF、FDFFチャレンジもやってみたいところである。
⑤50ハガネール@食べ残し(NN:へびめたる)[選出]7/10
地震/毒毒/吠える/大爆発
前回大会の反省から地割れを地震に変更している。これで55サンダー選出でも電気受けのポケモンとして活躍できる。
前回まで採用していた個体はめざ虫(防御の個体値が13)で厳選していたが、一撃必殺技ありならナッシーには地割れでいいじゃんと厳選後に気がつき、防御の個体値が15になるもので孵化厳選をしなおした。この育てなおしが結果的に優勝に繋がった。
イワーク
— ゴールド@ヒストリア杯主催 (@Gold_PBS) October 14, 2018
15-11-15-15-15 pic.twitter.com/DzXXYPVSib
毒毒は第4回の時のように地割れで使っても良かったが、前回の記事の通りで一撃必殺に対して脅威となる鈍いカウンターカビゴン*2の対策として使用する*3ため、外すことができなかった。特に躊躇いもなく地割れを覚えさせずにメタルコートを持たせて通信交換した。なお、第5回のあとに原稿執筆した『ポケモンバトル:ノスタルジア』には地割れではなく地震で掲載している。
ちなみにケンタさんとの対戦で披露した毒毒→吠える(俗称毒昆布)とは、毒ダメージが相手の行動直後に入る第2世代ならではの立ち回りになる。このパーティは金銀の対戦のアタリマエを徹底的にデモンストレーションしていく構築なのである。
⑥50パルシェン@黄金の実(NN:かきごおり)[選出]2/10
冷凍ビーム/撒きびし/リフレクター/大爆発
持ち物を奇跡の実から黄金の実に変更した。相手のHP実数値の確認できる「ポケモンスタジアム金銀」の対戦と違って目覚めるパワー草の有無を推測できないため、奇跡の実(薄荷の実)を持たせてもナッシーに対面有利とならない。これは前回のSHOWさんとの予選で痛感させられた。
また、第5.5回で50ドーブルの高速移動→バトンタッチ→55ガラガラに敗れ、黄金の実がないと高速移動を既に積んでいるドーブルがバトンタッチするタイミングでパルシェンを合わせるという立ち回りが成り立たない*4ため、黄金の実に変更した。カビゴンののしかかりの麻痺なども回復できなくなるが、そもそも地割れの方が怖いので気にしないことにした。
前回もコメントしたが、一撃必殺技ありの環境でカビゴンの前で撒きびしや鈍い、1割の凍りに期待して冷凍ビームなんてやっている余裕はない。ただし、リフレクターを貼った瞬間に即死するときはリフレクターから大爆発で捨て出し、通常の受け出しするよりも1ターン味方に壁が長く残る。これを味方の地割れカビゴンの試行回数アップに活かそうと考えた。本当は厳選しなおすのが嫌でリフレクターを消せなかっただけだが、一撃必殺の飛び交う中ではベストな技構成だと思った。
15-11-15-15-15-15で妥協かな、、、 pic.twitter.com/UT5XoqHOKM
— ゴールド@つうしんケーブルクラブ (@Gold_PBS) 2018年2月2日
なお、同じ個体値の個体を孵化余りで引き当てたが、それはいつもお世話になってる実況のがちゃさんに譲った。
対戦結果(若干うろ覚え)
今回の予選もリザードンブロック。『ヒストリアカップ』以前より金銀の対戦に見識のあるyasuさん、1192さんのいるブロックで正直\(^o^)/オワタッコと思ったが、蓋を空けたら6勝1敗で予選1位抜けしていた。
V.S. かける[勝ち]
相手:515252/515151
自分:555050
「ヒストリアカップ」の第1回で一番最初に参加申請して頂いた大御所、かけるさんとの対戦。前回は55ライコウと55身代わり起死回生サワムラーのダブルエースを使われ、こちらの50ハガネールが地震を覚えておらず、55サンダーと電気対策という選出で出せなかったが、今回はハガネールに地震があることでその対策もできている。しかし、蓋を開けてみると新パーティでなんとバランス型のパーティであった。
自分のパーティは頻出50エースのカビゴンやナッシーを50で採用していないため、それらの51に対して先手を取られるから辛くなるなんてことのない構成であった。取り敢えず、サンダース、ガラガラ、カビゴンとサンダーの攻撃技の通りが悪く、52ゲンガーにも先手を取られるため、エースはカビゴンで確定。残りは眠り粉ナッシー対策の寝言スイクン、そしてナッシーの攻撃技に耐性があり、サンダースやゲンガーにもそれなりに強めのハガネールで選出した。
初手はサンダース、こちらはカビゴン。こちらのカビゴンは甘えるを読んで地割れを打ったが、リフレクターを使われる。2ターン目はサンダース高速移動。あろうことかすっかりサンダースの高速移動バトンタッチの線を失念していた。しかし、直後の地割れがあたり、サンダースの高速移動→バトンタッチを無理矢理突破に成功。
相手の2匹目はゲンガー。念のため黒い眼差し滅びの歌の線も考えて確かハガネールにバックし、爆裂パンチを被弾。相手はガラガラに交代し、ハガネールの地震を被弾。それをスイクンで受けるも52という微妙なレベルであることが厳しい。骨ブーメランでもなかったので光の粉も大きく刺さらない。
スイクンで受け続けるのは辛く、ゲンガーの技構成が10万ボルトと爆裂パンチと分かったため、黒い眼差し滅びの歌道連れ型ではないことが分かり、ゲンガーの前でハガネールを出さずにカビゴンで鈍いを積ませて、相手の入れ替えてきたガラガラに鈍い1積みの捨て身タックルで半分以上のダメージを与え、スイクンでガラガラを倒し、残りのゲンガーも10万ボルトを耐えて波乗りで倒せるはずが、光の粉の発動で急所や追加効果の麻痺の心配もなく勝利。
V.S. 伍段[負け]
相手:505055/505555
自分:555050
「ヒストリアカップ」の第1回で2番目に参加申請して頂いた伍段さん。第2回以来お会いしていなかったが『ポケモンバトル:ノスタルジア』をコミケ出展してた時に再会し、次回は参加したいとお声かけ頂いた。第5.5回でもパーティ準備中であったが、カツノリ君の協力も得て無事完成したようである。初参加にして成績も優秀!私が今大会で唯一負けた相手である。
パーティの構成は異質なトリプルエース。今大会で1番選出に頭を悩ませた。一見サンダーで全部殴り倒せそうだが、こちらの55サンダーの技が雷であるため、55スターミーが身代わりを持っていると外れ待ちからの怪しい光で勝ち目がない。電磁波と怪しい光で攻撃技が波乗り一本ならスイクンでもなんとかなるが、あろうことか当オフで人気の55スターミーは波乗りとサイコキネシスの二段構えが主流となっているため、スイクン選出ではなんともならないと思っていた(誰だ55サイコキネシススターミーを流行らせた奴は…)。
トリプルエースと当たった場合はエースよりも先に50ポケモン3匹のうち2匹を予測し、そのあとであり得ない選出を考えることにした。そのあり得ない選出とはムウマ、ナッシー、カイリキーで、これは55サンダーで簡単に3タテができてしまうからまず出してこないだろうと思っていた。…が出てきてしまった…。
こちらは先鋒カビゴン、相手はムウマ。こちらはすかさずムウマに交代してムウマ受けムウマで立ち回る。ここで味方のムウマを共倒れにすると55カイリキー対策がいなくなるが、55サンダー辛すぎるからそんな選出あり得ないだろうと思っていた。ムウマは両者黒い眼差しを掛け合って滅びの歌で共倒れになる。この時代はゴーストでも影踏み(黒い眼差し)から抜け出せません。
二番手は自分55カビゴン、相手50ナッシー。相手の50カビゴンに地割れを当てるつもりで出したがカビゴン連れてきてないのか。それならばと眠り粉対策のスイクンに引いたが、その後寝言運の悪さと悪夢で押されてしまうが、なんとか挽回し、結局ナッシーの大爆発で共倒れになる。
三番手のエースはエレブーかスターミーだろうと思って蓋を開けたらカイリキー\(^o^)/ カイリキーのクロスチョップが急所に当たらず、地割れを1度使えたものの当たらず負けてしまう。ノーガードなんてなかった…
V.S. 1192[勝ち]
相手:555050/505555
自分:555050
午前最後の試合は前回準決勝にて1時間に渡る熱戦を繰り広げた1192さん。前回と同じようで55のミルタンクが新たに加わり、トリプルエースとなっている。これも伍段さんの時のように迷いはしたが、伍段さんとの対戦で55サンダーを繰り出さなかったことを猛烈に後悔したため、この試合ではスターミーは選出されないと踏んで55サンダーを繰り出した。
初手は相手55ミルタンクと自分55サンダーのS100族対面。雷で2発で倒せて麻痺も痛いはずなので光の粉と影分身があっても多少有利なはず。伍段さんに負けてなかったら慎重になって55カビゴンで交戦していたかもしれない。…とはいえ、前回55カビゴン当ててるので55サンダー出したいという願望もあった。
相手は50カビゴンにバック。こちらはムウマで止めに入る。ミルタンクと組み合わせてきたということは、カビゴンをムウマと共倒れにすることでミルタンク対策として使えないようにすることを狙っているはずで、やはり地震を打ってきた。
しかし、ムウマと共倒れにはならず、サンダー対策として温存し、相手はムウマ受けムウマを選択。こちらのムウマは相手のムウマと共倒れになってはならないのでムウマを下げ、サンダーを繰り出す。
自分サンダー←相手カビゴン←自分ムウマ←相手ムウマのサイクルになり、それが2巡3巡して、相手の深読みでカビゴン居座りをムウマが黒い眼差しでロックしたところでお相手降参だった気がする。
お相手のムウマは恐らく電磁砲ではなく、シャドーボールでサンダーが滅びの歌で事故死する心配もなかったので、黒い眼差しによって交代読み交代を許さずにお相手のムウマの前に55サンダーを対面させて雷をふり回してるだけでこちらは良かった。55カビゴンを腐らせる3匹(55ミルタンク、50自爆カビゴン、50ムウマ)にすべて刺さる駒として起用した55サンダーが生きた試合であった。
V.S. ケンタ[勝ち]
相手:555050/555050
自分:555050
前回当たらなかった一撃牛との対戦。見たところカビゴンにまるで強くない取り巻きだったので、カビゴンをエース選出してハガネールとムウマでケンタロス対策を遠慮なく厚くして選出した。
先鋒は55カビゴンと55ケンタロスの対面。地割れが怖すぎるが、エアームド意識の角ドリルであることを祈りながらムウマに交換。すると相手は私が第4回で採用していた一撃カウンターを警戒してか身代わりを選択。これは凄まじく美味しい。
その後、黒い眼差し→滅びの歌→道連れの展開にしようと試みるもマルマイン登場。こちらはハガネールへバック。お相手はリフレクター。
3匹目のポケモンが何かわからなかったので吠えたところ、50カビゴンが登場。ここで相手の50カビゴンの地震及び地割れを読んで55カビゴンに入れ替え、次のターンに先手で地割れを1発目で当てて50カビゴンを撃沈させる。
その後、マルマインの前に再びハガネールを繰り出し、毒毒を仕込みながら吠えるを使って壁の持続ターンずらしかつ毒吠えるによるスリップダメージで削ってどちらかを倒し、ムウマの滅びの歌で堅実に勝利。
V.S. ルイピカ[勝ち]
相手:505055/505555
自分:555050
第1回ヒストリア杯チャンピオンのルイピカさんとのスタッフ同士の対戦。ポニータを厳選していたのは知っていたが、まさか本当にギャロップを使ってくるとは…。性別に注意を払いつつ、メロメロフーディンを警戒し、カビゴンと食べ残しハガネールの2枚受けと催眠術角ドリルギャロップとの交戦も期待できる光の粉スイクンで選出した。
相手の先鋒はフシギバナ。こちらは55カビゴン。こちらはスイクンに入れ替えて眠り粉を受ける。寝言で対抗し、技構成を探ると光合成がなかったため、スイクンでも良いところまで押し切れ、途中スイクンが眠ったまま入れ替えてカビゴンでとどめをさせた。
数的有利をとったあとにギャロップが登場し、角ドリルを2回使われるも2発とも外して55カビゴンの捨て身タックルを当ててダウン。最後のカビゴンはハガネールに一度引いて毒毒を仕込んだあと、ターンカット大爆発で味方の55カビゴンにつなぎ、捨て身タックルでとどめを刺して勝利。
V.S. yasu[勝ち]
相手:505055/505055
自分:555050
お相手は以前予選抜けも果たしているyasuさん。どうも予選でここまで0勝で調子が悪いらしい。報われぬライコウ厳選…。
ガラガラ込みなのでカビゴンの技構成はゴーストに打点ないだろうなぁと予想。パルシェンを出す余裕もあるし、ムウマを出そうかと思うが、ライコウに手持ちの2枚が弱くなり、撒きびし吠えるで蹂躙される未来が見えたので、ハガネールを選出。残りはハガネールの大爆発と合わせてサイクル戦を放棄して、短期戦に切り替えられるパルシェン。
先鋒は相手のパルシェンが重いので55カビゴン。ムウマを選出していないことがバレてないうちに撒きびしなりリフレクターなり冷凍ビームなりを繰り出してきたところで地割れを当ててアドバンテージを取りたい。しかし、相手の先鋒はスターミー。
初手はお相手6.6%の捨て身タックル急所出落ちを気にせず電磁波、こちらは捨て身タックルで50%強削る。ここからの流れをあまり覚えていないのでちょっと怪しいが、相手の交代読み交代っぽい交代などでさっさと相手の3匹選出が割れてくれたおかげで勝ち筋をどれにするかすぐに整理できた気がする。
Q『…(薄荷カビゴンの)こんな受け回しでゴールまで持つのか?』
A『持たすつもりなんかないね!』
…ということで自爆自爆の三段式ロケット、サターンフォーメーション*5を組むことに決定。ハガネールの大爆発(相手のスターミーに向けて使うも相手50パルシェンに被弾)→パルシェンの同速勝負に勝った上でリフレクター→相手大爆発を耐える→相手スターミー登場→大爆発(55カビゴンに被弾)で相手の55カビゴンの体力を削り、眠るを選択せざるを得ないHPまで削ったところで、こちらの55カビゴンで地割れを打たずに鈍いを1回積んで、捨て身タックルを2発当てて、相手ののしかかり地割れ寝言55カビゴンを倒した。地割れを2回か3回試行されたが一度も当たらず、相手の寝言運も悪かった。はっきり言ってこの試合については相手の深読みしすぎてるっぽい立ち回りに助けられたところもあるが、要所要所でこちらの運も良すぎたと思う。
V.S. PKマスタ[勝ち]
相手:505550/505550
自分:555050
最終戦だが、自分が負けた伍段さんが二敗してるものの、負けると直接対決などで振るい落とされる可能性があったのでまだ油断できない試合。55カビゴンと50ガラガラ、50ヘルガーの並びを見て、あ、俺、5.5回で鈍い影分身カビゴンは刺さるとかPKマスタさんに布教してしまった。これはなんと不味いブーメランである。
…が結局自分がそのコンセプトをまとめられなかったのはムウマの対策は追い討ちやガラガラ如きでどうにかなるものではないということで、カビゴンとパルシェンとムウマで相手のカビゴンに厚めの選出した。
またもお相手の先鋒はスターミー、こちら55カビゴン、初手電磁波、こちら捨て身タックルまで同じ流れ。おまいら捨て身タックル急所怖くないんか。試合内容は忘れてしまったが、ムウマをカビゴンに出しても即バックしてこちらの55カビゴンを繰り出し、相手にカビゴン受けがいないところを突っついて勝利。
【決勝1回戦】V.S. ほこ[勝ち]
相手:505055/505055
自分:555050
第4回〜第6回まですべてこのタイミングで対戦している金銀編初代チャンプのアナハイマー(ほこ)様。ここであったが100年目。前回とお互いパーティは変わらなかった。特に深く考えずにハッサム対策のハガネールを入れてしまったが、改めて見返すと自爆持ちの日本晴れ大文字カビゴンが辛かったのでムウマで良かった。ハッサムには滅びの歌でバトンタッチ対策をすればいい。
スイクンでナッシーの眠りを受けて先制の爪悪夢に苦戦するも、ハガネールを繰り出してナッシーに毒毒を仕込もうとしたところでハッサムが再び登場し、その直後地震を選んだらエレブーが登場し、地震急所でエレブーが出落ちし、そのまま数的有利の中、ハガネールとカビゴンを通して勝利。
エレブー交代は第5回で使っていた地割れを読んでの交代だったらしいが、地震に変更していた。実は『ポケモンバトル:ノスタルジア』にもそっちで載っている。
【準決勝】V.S. 鷹[勝ち]
相手:505550/505550
自分:505055
そろそろ絶対に勝ち上がってくると個人的に期待していた鷹さんとの一戦。第4回での予選以来の対戦である。メロメロっぽい♀バンギラスはスイクンを採用している自分には刺さらないが、相手のカビゴンの出汁になるので少し頭を悩ませる。鷹さんはずっと55寝言鈍い食べ残しカビゴンで堅実に勝っているので、食べ残しハガネールでもなんとかなるかもしれないと思い、カビゴン、スイクン、ハガネールで選出。
先鋒はハガネールミラー。食べ残しはあるものの、相手は先制の爪装備かもしれないのでここで勝負してはならない。スイクンに即バックして地震を受ける。次の大爆発を受けてバンギラスの突破口を開かれると凄まじく不味いため、更に55カビゴンに即交代する。そしてお相手も交代でエースが55カビゴンだと判明。
55カビゴンミラーも地割れを打ち合うゲームにいきなりするのではなく、一旦50ハガネールに退き、毒毒を仕掛けるも相手のハガネールにクリアされる。
またもスイクンを繰り出して地震を受け、今度は冷凍ビームを選択し、「凍れ!」と言い放ちながら相手の受け出してきたカビゴンを凍らせることに成功。しかし、これをを起点にして55カビゴンで地割れをしようとするも凍りが即解ける。
その後、相手のカビゴンは鈍いを選択、こちらはハガネールにバック。こちらのハガネールで吠えるを使ってムウマを引きずり出し、ハガネール受けがカビゴンしかいないことが判明。
そこでハガネールの毒毒と地震でカビゴンを削り、さっさと大爆発してカビゴンが鈍い1積みでこちらの55カビゴンの捨て身タックルを受けるともう眠らないとならない状況を作り出し、地割れの試行チャンスを2回作って1発目を当て、55カビゴンを突破。その後ハガネールでムウマと相手ハガネールを処理して決勝進出を決めた。
【決勝戦】V.S. ビーン[勝ち]
相手:505550/505550
自分:555050
まさかまさかの金銀編初の対戦カードが決勝になってしまったあの男との一戦。あんぐらオフ最盛期のリビングレジェンド、ビーン様との対戦である。隣のブロックで勝ち上がって来てほしいなぁとちらちら気にはしていたが、本当に実現してしまった。
実力は十分でありながらヒストリア杯で散々なスクリーン芸人と化していることで勝っても負けても大変人気者の彼だが「今日の俺は違うぞ」と豪語し、ここまで全勝で決勝に抜けてきた。
しかし、その圧倒的フラグをヒストリア杯の主催として責任を持って回収すべく、ある程度エンタメ性の高いポケモンで選出した。それでは対戦動画をご覧ください。
…というわけで芸人を決める決戦に勝ち、参加者31名のうちの頂点に立った。選出は55カビゴン、50ハガネール、50ムウマ。実は「第40回あんぐらオフ」で優勝しているお相手のパーティに予選で勝ち星をあげており、その時の選出が55カビゴンと50ハガネールと50ムウマであった。その試合は私が実際に対戦したのではなく、自分のパーティをレンタルした方が代わりに対戦したので詳しい試合運びは知らないが、その勝利選出を信じてみようと思った。
なお、こちらの55サンダーの圧倒的な選出誘導も合わさって相手の55サンダー、50パルシェン、50カビゴンで選出されたことは概ね予想通りであり、先鋒は相手も55サンダーが重いため、50カビゴンだと思っていた。…がどっちにしてもムウマをちらつかせながら50ポケモンに地割れで先に数的有利を取り、サンダーの威張るを利用した吠える→大爆発で更に枚数を削り、滅びの歌でチェックメイトという当初思い描いていた理想的なプランは何度かピンチになりながらも通すことができた。
体力満タンで威張るを受けたターンに鈍いを積まずにハガネール交代か捨て身タックルを選出してないのが唯一ミスであるが、あそこであっさり決まるより、結果として画になる面白い試合となったので今回は良しとしたい。
試合を決めた50カビゴンと50ハガネールの同速勝負については負けてしまったが、乱数で地震を耐えることができた。後程動画を見て計算しましたが、HPが55あったので44.6%の確率で耐えていたらしい。同速勝負も考慮するとこちらの方がかなり有利ではあったようです。ハガネールに食べ残し装備、防御個体値理想で厳選し直して正解であった。
最後に
55カビゴンも55サンダーも過去の「ヒストリアカップ」で優勝したことがなかったが、その両方の殿堂入りを見事主催自ら決める形となり、本ルールにおいて全国3位の公式記録を持つ我らがそらさんの55地割れカビゴンこそ最強を証明する形で幕を閉じた。
最後に調子に乗って「おれが金銀です」とコメントした件についてはビーンさんの初代時代のスクリーンでの決まり文句であった「これが初代です」にかけたつもりです。
「凍れ!」だとか「芸人になれ!」とか言い合いながら戦えるのはビーンさんがいるからこそである。彼はいちいち一言一言が面白く、時に力説し、本当に1ターン1ターン真剣にポケモンを楽しんでいる。でも、それが皆に好かれるところでとても面白い。今見返すと自分も随分と高いテンションでお恥ずかしい限りだが、彼のノリに乗ってしまった。いや、この勝負だけは乗らなければと思った。
やはり、ビーン様はこの三年でVCで苦楽を共にしてきた一番の同志であり、『ヒストリアカップ』立ち上げの瞬間に運命的に出会い、自分にとって毎度誰よりも期待させてくれる、燃えさせてくれる最大の好敵手であった。正直負けても良かったぐらい楽し過ぎる時間であった。今回の決勝戦は自分のポケモン人生の中で忘れることのできない闘いとなった。
そして、終わってみたらこのオフ立ち上げから三年の月日が経っていた。毎度参加してくれ、力を貸してくれるスタッフと参加者の皆様に改めて感謝を申し上げたい。これ以上自分に何ができるかはわからないが、これからもポケモンの好きな皆様と共にポケモンで面白いことをやっていきたい。長文になってしまいましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
最後に今大会は今年の夏コミで頒布した『ポケモンバトル:ノスタルジア』に掲載されたコンセプトのパーティのほとんどが予選抜けを果たしました!金銀はまた一年後秋冬頃の開催を予定しておりますので、ノスタルジアを見返して是非仮想敵に見立てて、新たなパーティの構築にあれこれ励みつつ待っていてください。そしてこれを見て挑戦したいと思った方々の挑戦も待っています。一同歓迎します。次回は初代でお会いしましょう!お疲れさまでした!
*1:一応GB版金銀時代に準優勝したことはある。実は選手紹介をしていたマリオ(DJ雑草)に55カイリキーで優勝を阻まれている
*2:地割れ・角ドリルが外れてもカウンターが成功し、1発で倒される金銀クリスタル通信対戦の独自仕様。なお、ハサミギロチンは気合の鉢巻で耐えたとしてもカウンターすることができない。
*3:カウンターと吠えるの優先度は同じとなり、吠えるを先手で繰り出すと第二世代では技が失敗してしまう。よって鈍いカウンターには吠えるのみで太刀打ちできない。しかし、毒毒で体力を削って眠らせれば眠る選択ターンにいつかは吠えられる
*4:Sランク+2の55ガラガラの剣の舞→地震で50パルシェンを高確率で1発で倒され、こちらの大爆発では1発で倒せない
*5:出展:爆走兄弟レッツ&ゴーWGP! アストロレンジャーズチームより