そろそろ、あのえりきゃんオフでの初代の激闘から一ヶ月の時が過ぎようとしているが、参加者の一部では当時から人気のあった『55ケンタロス』は勿論、えりきゃんオフ決勝戦で大活躍した『55スターミー』、私が大敗した三位決定戦で大活躍した『ルージュラ』の3匹が注目されている。この3匹はこのルールで最強の攻撃技である吹雪を覚えるポケモンの中で非常に強力な3匹であり、簡単に図にまとめると以下のような関係がある。
55スターミー(S120:急所発生率22.3%)
- 吹雪を覚えるポケモンの中で最速。先攻取って吹雪で3割逆転ワンチャンス。
- 凍らない氷ポケモンに対する攻撃手段として10万ボルトを覚えられる
- 氷像にしたあとで小さくなる→自己再生で積み展開できる
- 更に破壊光線使用後の反動消費前に相手を凍らせれば、相手の入れ替えコマンドも封じて小さくなる→自己再生で積み展開できる
-
ケンタロスの対面の勝率については参加者のエドワードさんがまとめているが、スターミーの方が63%程度の確率で有利になるらしい
ルージュラ(S95:急所発生率18.4%)
- 凍らないポケモンで最速。凍らないポケモンは思考停止吹雪を安定択にさせない。氷と相性の良い電気属性の攻撃技で効果抜群のダメージを受けない。
- 切り返しの手段として悪魔のキッスが強力。眠りの持続は1〜7ターン。
- 催眠技を覚えるポケモンの中では催眠術ゲンガーの次に素早さが高いが、悪魔のキッスは命中率75%で相手に先攻で影分身(小さくなる)を積まれても50%の確率で相手を眠らせられる。
55ケンタロス(S110:急所発生率21.5%)
- 吹雪の切り返しとなるルージュラの受け出しを安定させず、対面からでも破壊光線でワンキルでき、破壊光線で瀕死にした場合は次のターンの硬直が発生しない
- 誰かを眠らせて、味方のルージュラで敵ルージュラからの展開を許さない
- 吹雪を覚えるポケモンの中ではスターミーの次に素早さが高い
これらの吹雪使いが中心となる環境で相対的に強い駒
前回の初代VCオフでの大きな発見は、レベル55のケンタロスに先制できるレベル54スターミーを更に抜けるレベル55スターミーの強さであり、50ルージュラを超高確率で2発で沈めることができるハイドロポンプ以上に小さくなる&自己再生型が定番として固まったことである。
これに伴って55スターミーと併用できるレベル50でレベル55のスターミーに先制できる『50マルマイン』が注目されるようになった。50サンダースでは55スターミーは抜けない。スターミーミラーを切るのであれば、吹雪で凍らないラプラスとレベル50以外のサンダースの組み合わせの方が良いことも前回のオフで分かり、スターミーの隣の50マルマインの10万ボルトをラプラスが超高確率で2発耐えて吹雪で高確率で2発で倒せる。
マルマインの役割は55スターミーに対面で勝てる程度の活躍に終わるポケモンだが、ナッシーに先攻の大爆発を決めて破壊光線の射程圏内に持ち込んで眠り粉での展開を封じたり、ルイピカさんが決勝戦で見せたように影分身を使わないマルマインのような電気ポケモンを麻痺させてケンタロスを攻撃技に合わせて繰り出すことで先手必勝を決めることもできる。いや、それだけではない。以下のような立ち回りも筆者は編み出すことに成功した。
ルージュラ対ケンタロス
— ゴールド@初代VCヒストリア杯主催 (@Gold_PBS) 2016年7月8日
ルージュラをマルマインに交代
ケンタロス破壊光線
マルマイン大爆発でターンカット
マルマインをルージュラに交代
ケンタロス反動で動けない
ルージュラカウンター
これって可?
計画通り!!!!!!!やっぱり私は天才だ。 pic.twitter.com/GMJ8HHNb5d
— ゴールド@初代VCヒストリア杯主催 (@Gold_PBS) 2016年7月8日
ルージュラがケンタロスと対峙し、不利対面となった時、ケンタロスサイドの破壊光線を安定させず、マルマインを投げて先攻で大爆発することで時間差の破壊光線の反動を起こし、その隙にルージュラの悪魔のキッスで眠らせたり、カウンターで倒して、天敵ケンタロス以外のポケモンを吹雪と悪魔のキッスで苦しめることができる。勿論、破壊光線の急所ダメージは怖いのでカビゴンを投げた方が安定するが、スターミーやルージュラに隙を見せない選出の仕方で相手に安定行動を許させないのは強い。
…といったようにマルマインは、ただスターミーに勝てるだけではない強さを秘めている。このポケモンを唯一全国大会出場者の中で採用したチャンピオンの宮沢徹君はここまでの4匹ポケモンをレベルまでそっくり同じで採すべて用しているのだから驚きである。これらの宮沢四天王の解説についてはエドワードさんも触れているようだが、この宮沢四天王そのものの強さについて触れてなかったのでそれについて触れてみた。実際はフリーザーまで含めて五人衆のような気もするが、これは大会の結果を見次第かな。
仮想敵用サンプルパーティ
Lv | 種族 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 |
---|---|---|---|---|---|
55 |
ケンタロス |
のしかかり | ふぶき | じしん | はかいこうせん |
55 |
ナッシー |
サイコキネシス | しびれごな | ねむりごな | だいばくはつ |
50 |
マルマイン |
10まんボルト | でんじは | どくどく | だいばくはつ |
50 |
ル-ジュラ |
ふぶき | サイコキネシス | あくまのキッス | カウンター |
50 |
ラッキ- |
ふぶき | 10まんボルト | ちいさくなる | タマゴうみ |
55 |
スタ-ミ- |
ふぶき | 10まんボルト | ちいさくなる | じこさいせい |
えりきゃんオフでみんなを苦しめたエドワードさんが使用したパーティのアレンジ。ちなみにナッシー&ラッキー枠は遅くて出しづらいので、先述の55サンダース&50ラプラスとか、ナッシーと55フリーザーを入れ替えたりするのもありだと思ってます。というか、凍らない氷ポケモンがルージュラだけじゃない方がかえって選出が狭まらないので便利だと思います。
コンセプト
- スターミー←ルージュラ←ケンタロス←スターミーの97吹雪三強三竦み
- 瀕死以上の追加効果を3割でもたらす吹雪の積極的な採用。6匹中4匹。
- 1~7ターンの眠りもほぼ仮死状態で強力。先攻で影分身を積まれて回避率が3/2になっても命中率が50%となる命中率75%の眠り粉と悪魔のキッスを採用。
- サンダースよりラッキーの起点になり辛く、55スターミーに先制できるマルマイン
- 相手の起点になりかねない麻痺を撒くポケモンは爆破でターンカット自主退場。
- 毒や麻痺をわざと受けることで敵からの眠りと凍りを防ぐ。猛毒は交代で通常の毒となり、毒のダメージは1/16であることを利用し、小さくなると卵産みで要塞化を狙う。
知っておきたい立ち回り
- マルジュラチェンジ:マルマインのスターミー有利対面でルージュラを合わせてナッシー、ラッキー、ゴローニャを相手に展開する
- 時間差カウンター:ルージュラに向けた破壊光線をマルマインで受けて大爆発でターンカットして、硬直をずらしてカウンターで処理する。ルージュラ対面時に破壊光線を打たずにのしかかりに対してカウンターは強いが、地震はカウンターできないので注意。ルージュラへの破壊光線の抑止力程度にはなる。
- ネオ人間バリケード戦法:電気から毒や麻痺を受けて凍らず、眠らずの要塞となれ。多分、これ知らずに僕のラッキーをラッキーの電磁波で麻痺させたことがエドワードさんの最大の敗因。
- 誰か眠らせてルージュラ受けルージュラは、誰か眠らせた時点でケンタロス出すでOK。