第1世代と第2世代は新シリーズへの一方通行ではなく、第2世代から第1世代へ過去作品にポケモンを転送することができる唯一無二のゲームです。
GB世代を極めるということは「第1世代」と「第2世代」の両方のポケモンバトルの理解を深められるということです。是非この機会に金銀から始めた人も初代対戦に挑戦してもらえればと思います。
今回は金銀対戦から初代対戦を初める方向けの記事になります。初代対戦を既に経験済みの方はおさらいになるかもしれません。
- ★★★ タイプ相性の変更
- ★ 悪と鋼タイプは存在しない
- ★ 一撃必殺技以外の固定ダメージ技はタイプ相性の無効を無視する
- ★★★ 一撃必殺技は自分より《すばやさ》の高いポケモンに効かない
- ★★★ 《とくしゅ》は《とくこう》と《とくぼう》を兼ねる
- ★★★ 急所によくあたる
- ★★ 急所によく当たるということは?
- ★ 跳び蹴り・飛び膝蹴りの反動ダメージは1
- ★★ 捨て身タックルの威力は100
- ★★ 悪足掻きはゴーストに無効
- ★★★ ポイントアップを使うと悪足掻きが繰り出せない
- ★★★ 影分身と砂かけは光の粉標準搭載!?
- ★★★ 命中率100%でも1/256の確率で外れる
- ★ 翼で打つの威力は35
- ★★★ 自爆・大爆発の威力が低い
- ★★★ 破壊光線で相手を倒すと反動がない
- ★ 破壊光線の反動の最中は麻痺状態のポケモンを眠らせられる
- ★★★ 眠りから目覚めても反撃できない
- ★★★ 拘束技は『たたかう』を制限する
- ★★ 毒、火傷、宿木の種の定数ダメージは1/16
- ★★★ 猛毒で宿木の種の回復量が増える
- ★★★ 麻痺と火傷の補正は能力変化の度に再計算される
- ★★ 眠るの状態異常回復は眠り状態に上書きしているだけ
- ★★★ 身代わりは毒・混乱・能力変化・追加効果以外を防げない
- ★★ 連続攻撃技はダメージを単純に倍にする
- ★★ 身代わりを連続攻撃技の1発目で壊すと追撃できない
- ★ 身代わりにスピードスターは必中
- ★★ 身代わりは最大HPの1/4ピッタリでも繰り出せる
- ★★ 白い霧は追加効果による能力変化を防げない
- ★★ 黒い霧は相手の状態異常も回復してしまう
- ★★★ 1/3の確率で発動する追加効果がある
- ★ ヘドロ攻撃で4割で毒になる・毒針で2割で毒なる
- ★★★ 吹雪で3割で凍る。そして解けない!
- ★★ 大文字で3割で火傷になる
- ★★★ 追加効果の麻痺は技の属性と同じ相手に追加効果が発生しない
- ★★ 雷の麻痺は1割
- ★★ 穴を掘る・空を飛ぶの攻撃時に麻痺で痺れると無敵化する
- ★ 穴を掘る状態でも地震や地割れが命中しない
- ★ 風起こしはノーマルタイプ。
- ★ 噛み付くはノーマルタイプ。怯む確率は1割。
- ★ 踏み付けは小さくなる状態に対して2倍ダメージにならない。
- ★★★ 岩雪崩、ピヨピヨパンチ、トライアタックに追加効果はない
- ★ 岩落としの命中率は65%
- ★★★ 混乱の継続ターンは1~7
- ★ 我慢は必中。また、相手の混乱や反動ダメージも対象となる。
- ★ 暴れる、花弁の舞、怒りの2発目以降の命中率は前回の最終命中率を参照する
- ★ 変身状態のポケモンに変身が成功する
- ★★ 物真似、金縛り、オウム返しの対象技は完全ランダム。
- ★ テクスチャーは相手のタイプをコピーする
- ★ リフレクターと光の壁は状態変化
- ★★ 最大HPと現在HPの差が255(or511)のとき、眠る、自己再生、卵産みが失敗する
- ★★★ ポケモンを入れ替えた時に入れ替えてから通信待機中になる
★★★ タイプ相性の変更
- 炎ポケモンは氷属性の攻撃技を半減できない
- 毒ポケモンは虫属性の攻撃技が効果抜群になる
- 虫ポケモンは毒属性の攻撃技が効果抜群になる
- エスパーポケモンはゴースト属性の攻撃技を無効にできる
★ 悪と鋼タイプは存在しない
コイルとレアコイルは電気タイプのみ。
★ 一撃必殺技以外の固定ダメージ技はタイプ相性の無効を無視する
地球投げ、怒りの前歯、カウンター、我慢はゴーストポケモン、ナイトヘッドはノーマルポケモンにも命中する。
★★★ 一撃必殺技は自分より《すばやさ》の高いポケモンに効かない
第2世代以降と違ってレベルは関係なく、《すばやさ》の高いポケモンに効かない。サイドンがいくら頑張ってもマルマインに地割れや角ドリルを当てることはできない。ちなみに《すばやさ》の差は命中率に関係ないようだ。
★★★ 《とくしゅ》は《とくこう》と《とくぼう》を兼ねる
金銀で《とくこう》と《とくぼう》の個体値と努力値が同じように扱われているかは初代を触れるとよく分かります。当時は《とくこう》と《とくぼう》を両方を兼ねる共通ステータスとして扱っていました。能力ランクを変化させれば、両方のステータスが強化されます。よって《とくしゅ》を2ランクアップさせるど忘れと1/3の確率で《とくしゅ》を1ランクダウンさせるサイコキネシスはかなり強力な技でした。
ちなみにど忘れはこれまで使い手がヤドランやカビゴンぐらいしかいませんでしたが、今回からの金銀技解禁で、ペルシアンやニドキング、キングラー、ピクシー、モンジャラなどが新たにど忘れを使えるようになりました。
+
★★★ 急所によくあたる
ポケモンの急所率は一定ではありません。《すばやさ》の種族値によってポケモン毎に異なり、高ければ高いほど急所に当たります。
急所率=《すばやさ》の種族値/512
- 急所技*1使用時は急所率を8倍する
- 気合溜め状態の時は急所率を1/4倍する
最高のS140のマルマインで27.3%、S130のサンダースで25.4%、S115のケンタロスで21.5%などです。第2世代の通常技の急所率は6.6%であり、第1世代のS35のポケモンの急所率と同じです。金銀クリスタルの対戦よりも急所率が低くなる最終進化系のポケモンはS30のパラセクト、ヤドラン、ベロリンガ、カビゴンだけです。
★★ 急所によく当たるということは?
急所に当たりやすいということは事故死しやすいということも勿論ですが、火傷、リフレクター、光の壁、そして能力ランクが無視されやすいということです。
ケンタロスミラーで大文字を打って3割の追加効果で火傷にさせても1/5の確率で急所に当たれば意味がなく、ヤドランでど忘れをいくら積んでもサンダースの10万ボルトで1/4の確率で瀕死になってしまいます。
★ 跳び蹴り・飛び膝蹴りの反動ダメージは1
外しても痛くもかゆくもない。
★★ 捨て身タックルの威力は100
恩返しより低い。
★★ 悪足掻きはゴーストに無効
タイプ相性を無視しない。反動は1/2。
★★★ ポイントアップを使うと悪足掻きが繰り出せない
ピカチュウ版以外ではポイントアップを使用した技はPPが0とみなされず、悪足掻きが繰り出さなくなる。第7回ヒストリア杯のレギュレーションでは対戦に使用できるバージョンを赤緑に限定しているため、これが起こりうる。これは長期戦対策として今回から導入しており、試合続行不可能になった場合は負けとなる。
★★★ 影分身と砂かけは光の粉標準搭載!?
命中率・回避率ランクの変化率が攻撃力・防御力・素早さランクの変化率と同じです。第2世代で例えるならば、どのポケモンも光の粉を持っているようなものです。
★★★ 命中率100%でも1/256の確率で外れる
命中率100%の技でも1/256(≒0.4%)の確率で技が外れます。自爆、大爆発を盛大に外すと本日の芸人になります。
★ 翼で打つの威力は35
つつくレベルの弱さ。
★★★ 自爆・大爆発の威力が低い
相手の《ぼうぎょ》を半分にしてダメージ計算する特殊効果がなくなった第五世代以降と比べればマシですが、自爆は威力130(実質260)、大爆発は威力170(実質340)です。
★★★ 破壊光線で相手を倒すと反動がない
破壊光線で相手を倒すと反動がありません。第2世代以降よりも急所に当たりやすいこともあり、カビゴンなどもわざわざ自分を犠牲にする自爆を採用せずに破壊光線を採用していることの方が多いです。
★ 破壊光線の反動の最中は麻痺状態のポケモンを眠らせられる
【第一世代】国内版ポケスタ2でもそうでした。破壊光線の反動ターンなら状態異常を状態異常で上書きしてしまうバグ! pic.twitter.com/EF0E3EN9vy
— ゴールド@ヒストリア杯主催 (@Gold_PBS) 2015年10月21日
★★★ 眠りから目覚めても反撃できない
目が覚めても技は繰り出せない。よって先手で眠らせ続けてしまうとバトルが一方的になってしまう。これまで最速の催眠の使い手はゲンガーだったが、金銀技を解禁するとペルシアンになる。ただし、催眠術は命中率60%。
★★★ 拘束技は『たたかう』を制限する
2〜5ターンの間、交代ではなく技が選べなくなる。ダメージは小さいが先攻で受け続けると嵌め殺しにされてしまう。交代は選べるのだが、交代先も更に拘束技の効果を受けてしまうので《すばやさ》の高いポケモンの影分身で対応したい。
また、技を選ぶことができないため、拘束技をしかけた側が交代するとき、技を繰り出せず、拘束側はノーダメージで味方に交代することができてしまう。
例えば、パルシェンが殻で挟むをラプラスに当てたあと、パルシェンを引っ込めてサンダースを繰り出せば、吹雪で凍る心配なく交代させることができるのである。
ちなみに第7回ヒストリア杯のレギュレーションでは赤と緑にバージョンを限定しているため、毒、火傷、宿木の種もこれの対策となる。拘束側は毒・火傷・宿木の種を拘束ダメージの前後で2回受けることになる。
★★ 毒、火傷、宿木の種の定数ダメージは1/16
1/8ではなく、1/16。
★★★ 猛毒で宿木の種の回復量が増える
毒毒と宿木の種を組み合わせると宿木の種の回復量が増える。これは眠るで毒を回復させた後も増加し続ける。ただし、もう一度毒毒をかけてしまうと増加ダメージは元に戻ってしまう。
★★★ 麻痺と火傷の補正は能力変化の度に再計算される
自分が技を繰り出して自分か相手に能力変化が起こるとき、相手側の火傷、麻痺の補正だけが再計算される。例えば、自分のターンの影分身で自分の回避率が上がったり、自分のターンの砂かけで相手の命中率が下がるとき、相手のポケモンの麻痺の補正がもう一度計算され、麻痺で《すばやさ》が1/4倍される処理がもう一度行われる。
また、既に自分が麻痺状態のときに自分で高速移動を使うと自分の麻痺の補正を無視することができる。本来は変化した側のランクに対してのみ再計算するのが正解なのだが、相手の麻痺補正だけ掛け直してしまう仕様であるため、自分の麻痺補正は無視され、相手の麻痺補正だけを再計算する。
★★ 眠るの状態異常回復は眠り状態に上書きしているだけ
第1世代の眠るの効果はHPの全回復と状態異常を2ターンの眠り状態に上書きする処理を行う効果である。
- 状態変化の猛毒状態は回復できない
- 火傷の《こうげき》を1/2倍にする効果も回復できない
- 麻痺の《すばやさ》を1/4倍にする効果も回復できない
★★★ 身代わりは毒・混乱・能力変化・追加効果以外を防げない
『ポケモンスタジアム2』とは違って身代わりで相手の悪魔のキッスや電磁波を防ぐことはできない。ちなみに自爆、大爆発を当てたときは瀕死になる追加効果が発生しない。更に破壊光線を当てても反動の追加効果が発生しない。
★★ 連続攻撃技はダメージを単純に倍にする
1ターンの連続攻撃毎にダメージのばらつきが出ない。急所に当たったときは連続攻撃が全弾急所になる。
★★ 身代わりを連続攻撃技の1発目で壊すと追撃できない
骨ブーメランやミサイル針などの連続攻撃技が身代わり対策にならない。
★ 身代わりにスピードスターは必中
影分身対策ではなく、身代わり(分身)の対策だったという話。穴を掘ってようが空を飛んでようが身代わりが出ていれば当たります。
★★ 身代わりは最大HPの1/4ピッタリでも繰り出せる
第二世代以降は最大HPの1/4+1なければ失敗するが、最大HPの1/4ピッタリでも繰り出すことができ、瀕死状態になる。
★★ 白い霧は追加効果による能力変化を防げない
1/3の確率で《とくしゅ》を1ランクダウンさせるサイコキネシスの対策にはならない。
★★ 黒い霧は相手の状態異常も回復してしまう
影分身対策として有効な黒い霧だが、相手の状態異常も回復してしまう。『ポケモンスタジアム2』とは違って自分の状態異常は回復できない(※ただし、麻痺や火傷の補正は回復できる)。黒い霧の使い手はゴルバット、マタドガス、シャワーズぐらいしかいなかったが、今回からの金銀技解禁で、カメックス、アーボック、ニョロボン、ドククラゲ、ドードリオ、ベトベトン、ゲンガー、キングラー、アズマオウ、オムスター、カイリューなどが使えるようになった。
★★★ 1/3の確率で発動する追加効果がある
電磁砲や爆裂パンチ、凍える風、泥かけほどの追加効果の確率が高い技は存在しないが、1/3の確率で相手の能力を1ランクダウンさせられる技が存在する。
- サイコキネシス(とくしゅ)
- バブル光線・泡・絡み付く(すばやさ)
- 溶解液(ぼうぎょ)
- オーロラビーム(こうげき)
★ ヘドロ攻撃で4割で毒になる・毒針で2割で毒なる
第2世代はヘドロ攻撃が3割、毒針が4割。
★★★ 吹雪で3割で凍る。そして解けない!
吹雪の追加効果で30%で凍ってしまう。凍ってしまえば、解かす方法は相手から火傷の追加効果のある攻撃技か黒い霧を受けるしかない。しかも当時の命中率は90%(※たまに95%とか書いてるサイトが見受けられますが違います)。凍らなくても威力120のダメージが入る。第2世代のケンタロスやカビゴンの地割れが可愛く見えてしまうほどである。瀕死と違って凍りは場から退場せず、相手の積み技の起点になってしまう。
氷ポケモンは凍らないので氷ポケモンのパーティへの採用、手持ちへの選出はほぼ必須になる。
★★ 大文字で3割で火傷になる
大文字で30%の確率で火傷になる。
★★★ 追加効果の麻痺は技の属性と同じ相手に追加効果が発生しない
- のしかかりでノーマルポケモンは麻痺しない
→ケンタロスはのしかかりで麻痺しない - 10万ボルトや雷などで電気ポケモンは麻痺しない
→マルマインやサンダースは10万ボルトや雷で麻痺しない - 舌で舐めるでゴーストポケモンは麻痺しない
→ゲンガーは舌で舐めるで麻痺しない
★★ 雷の麻痺は1割
3割ではなく1割。空を飛ぶ状態のポケモンにも命中しない。
★★ 穴を掘る・空を飛ぶの攻撃時に麻痺で痺れると無敵化する
穴を掘る・空を飛ぶの2ターン目で痺れて動けないときに相手の我慢以外の技*2が一切当たらなくなる。ただし、穴を掘るや空を飛ぶを成功させると無敵化は解けてしまうので、PPがなくなればいずれ無敵化は解けることに注意しなければならない。
★ 穴を掘る状態でも地震や地割れが命中しない
ちなみに穴を掘るの威力は地震と同じ100。
★ 風起こしはノーマルタイプ。
飛行ではない。空を飛ぶ状態のポケモンにも命中しない。
★ 噛み付くはノーマルタイプ。怯む確率は1割。
悪タイプではない。威力70の頭突きの方が概ね有用。
★ 踏み付けは小さくなる状態に対して2倍ダメージにならない。
小さくなる状態という概念がそもそもない。
★★★ 岩雪崩、ピヨピヨパンチ、トライアタックに追加効果はない
岩雪崩で怯ませる追加効果がないことを忘れやすい。
★ 岩落としの命中率は65%
対戦ではまず使わない。
★★★ 混乱の継続ターンは1~7
1~4ではなく、1~7ターン。
★ 我慢は必中。また、相手の混乱や反動ダメージも対象となる。
空を飛んでいようが穴を掘っていようが当たる。
★ 暴れる、花弁の舞、怒りの2発目以降の命中率は前回の最終命中率を参照する
暴れる、花弁の舞、怒りの2発目以降は前回の技の命中率・回避率補正を加味した命中率を技の命中率として計算する。例えば、怒りの1発目に相手に影分身を積まれていると命中率は約66%。これが2発目の技の命中率となり、2発目は66%×2/3されて約44%といった具合にどんどん命中率が落ちていく。
ちなみに暴れると花弁の舞は継続ターンが2~3ではなく、3~4ターン。怒りは金縛りを受けても《こうげき》が1ランクアップする。
★ 変身状態のポケモンに変身が成功する
メタモンミラーになった場合、PPが変身の効果で回復し続け、試合が終わらない。
★★ 物真似、金縛り、オウム返しの対象技は完全ランダム。
最後に繰り出した技ではないので対象となる技は完全にランダム。ちなみに物真似についてはPPは5ではなく、物真似のPPを引き継ぐため、PP16の吹雪などが使えるようになったりもする。
★ テクスチャーは相手のタイプをコピーする
自分の覚えている技ではなく、相手のポケモンのタイプをそのままコピーする。
★ リフレクターと光の壁は状態変化
場の状態という概念はない。場から引っ込めない限り永続。
★★ 最大HPと現在HPの差が255(or511)のとき、眠る、自己再生、卵産みが失敗する
ニンテンドウカップ'97ではラッキーやカビゴン、プクリンぐらいでしか起こりえない。
★★★ ポケモンを入れ替えた時に入れ替えてから通信待機中になる
スクリーン対戦の時にスクリーンに背を向ているプレイヤーから先に入力を完了させないと会場に響くポケモンの鳴き声の音声でコマンド選択がバレてしまう。