きんのいれば

ポケモンGB世代の老兵によるメモ入れ場。

ポケモン対戦考察同人誌を作って思うこと③

下巻の冒頭とピカブイの冒頭はこれで始まります。ちなみにニンテンドウカップのルールに明記されている裏技の取り扱いについては『ヒストリアカップ』でも度々質問を受けますが、原作者にしてGB世代のディレクターを務めたゲームフリーク社長の田尻智が大事にした『交換』の遊びの動機を潰してしまうバグのみを制限しています。

具体的には、セレクトバグ、レポート書き込み途中の電源オフによるポケモン増殖関連、とくしゅエンカウント(fifth法)、虫捕り大会バグ、任意コード実行を主に禁じています。それ以外については認めており、本書にもテクニックの一つとして何度か登場します。

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ポケモンGB厳選&育成

かけるのページ!』のかけるさんと『ポケマイスター』でもお馴染みのERRORさんの二大巨頭の監修のもと、私が編集を担当した記事です。ステータス構造厳選育成収集捕獲の順に仕組みと効率化を紹介しています。

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図や表などを多用しており、データの並べ方や見開きについては、どのコンテンツよりも細心の注意を払いました。拘ったところは数知れずなのですが、その一部だけちょっとご紹介したいと思います。

種族値・個体値・努力値・経験値の4値を徹底する

冒頭のステータスの仕組みは、所謂「3値」と俗に略される種族値個体値努力値について紹介しています。しかし、それだけではなく、隠しパラメータではない経験値(→レベル)も非常に重要なステータスの構成要素として取り上げています。

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また、種族値個体値先天的パラメータ努力値経験値後天的パラメータとして、それらと同程度に重要なものと認識して頂けるように敢えてそのような紹介の仕方をしています。

目覚めるパワーのタイプと威力表

ポケモンバトルヒストリア』の同コンテンツより表を縮めてスペースを節約しています。

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また、ERRORさんのアイデアで各個体値の偶奇によって決まる威力表も作りました。これは第3世代以降の目覚めるパワーのタイプや威力の決まり方をまとめた表をうまく逆輸入してスペースを取らずに目覚めるパワーのタイプと威力の決まり方が一望できるように収まっています。 

タマゴグループの配合表

別のタマゴグループ同士の橋渡しのできるポケモンを調べるのが面倒だった記憶があるので、これも作図して対応しています。

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ここまでやってる攻略本もサイトも僕の知る限り何処にもありません。

努力値と経験値を同時進行で解説する

努力値経験値を同時進行で考えることは、まさに本書で推奨するかけるさんの『ポケモン育成プランナー』のコンセプトそのものです。貯める必要があるパラメータは努力値だけでなく、レギュレーションに見合ったレベルを満たす経験値も貯める必要があります。『ポケモン育成プランナー』はその両方を同時に貯める場合に最も効率的な時間を算出するツールです。

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GB世代の努力値は4で割ると努力レベルになったりしないので複雑なものに感じてしまいますが、普通の経験値表経験値で、努力値裏経験値だと捉えてもらうと分かりやすいのではないかと思います。

余談ですが、GB世代では第三世代のようにHPと特攻・特防の個体値を独立させず、各5種類のステータスの努力値に2byteずつデータ領域をわざわざ割いています。交換すれば実はいくらでも投与できる『ふしぎなアメ』によるレベルアップを対策したかったのかもしれません。

被捕獲度別の捕獲率早見表

対戦考察本だとステータス計算や育成法などの最低限の仕様しか扱わないことが多いのですが、この本は対戦に拘らず、通常の攻略に役に立つ情報も充実しています。

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捕獲についてはかけるさんに相談したところ、このような早見表を作って頂きました。タイムカプセルで持ってくる持ち物まで確認できて便利。

DX新録の野生ポケモン出現テーブル

DXで新録したコンテンツとして野生の出現テーブルがあります。どのポケモンを捕まえながら殿堂入りまで進めようか、シナリオの攻略プランを立てることも楽しくなると思います

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詳細なエンカウント率と出現率が明記されている国内サイトは、自分の知る範囲で『Pokemon Analysis』しかありません。『Pokemon Analysis』の金銀のエンカウント率については説明書き無しで朝昼夜で16進数で並んでいて一見分かりづらいのですが、それを10進数の百分率にして公開しています。

上の画像では載せていませんが、第2世代では朝昼夜で出現テーブルだけでなく、エンカウント率が変化するディグタの穴のような場所もあります。また、何故か金の39番道路だけ時間帯でエンカウント率が変わります。

ピカブイ厳選&育成

ピカブイまるかじりBOOK』で一番力を入れたのは…この記事だと思います。『ポケモンGB厳選&育成』のピカブイ版です。

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個体値厳選の優先度を落とす

個体値を理想値に変更できる凄い特訓が登場するので、個体値よりも厳選に力を入れる性格なり色違いなりの仕組みを先に持ってきています。
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 今見返すと見出しの【ポケモンの個体値を厳選する】は【ポケモンの個体値を確認する】の方が妥当だったかなとも思います。経験値稼ぎと育て屋の直後に【厳選する】に相当(?)する【すごいとっくん】の話が登場します。

また、PokemonGOの延長線上の作品だと解釈しているので、PokemonGOとの比較を真っ先に持ってきています。

第三世代以降の努力値とピカブイの覚醒値を徹底比較

努力値に代わるものとしかあまり認識されてないので徹底的にまとめています。努力値覚醒値だけでなく、ドーピングアイテムアメがどう違うのか。

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この他にも、その辺の広告を踏ませることが目的のテンプレ攻略サイトには載っていないモンスターボールplusのおでかけ報酬についてまとめた記事やボールの投げ方写真、二か月後にHORIから発売されるSwitch用の連射コントローラーの活かし方まで充実しています。

次回の第4回はシナリオ周回マップについて拘って(もらった)ことをお伝えできればと思います。