きんのいれば

ポケモンGB世代の老兵によるメモ入れ場。

淘汰されていった過去の技構成

単体考察とかで載せたりはするんだけど、近年使われることが滅多にない淘汰された過去の技構成について。単純に競技人口が減ったからとかではなく、淘汰された理由がちゃんとあるので、最新作だった頃の金銀対戦を少しかじって辞めてしまった人向けの記事になります(こういうターゲットを絞った記事は本よりブログの方が書きやすい)。個人的にはもう絶対今後使わないであろう技構成とも捉えてもらっても結構です。

鈍い毒毒恩返しカビゴン

f:id:Gold:20180106232913g:plain(ex. 恩返し/毒毒/鈍い/眠る@食べ残し)

ニンテンドウカップ2000』東京大会ベスト8のみかえるさんが使っていて、2002年代まで人気のあった技構成。強かった理由は眠らないムウマに有効、寝言なしで眠り続けるときのダメージソースになる、恩返しを採用したカビゴンの鈍いを積み合う時に事前に仕込んで先に眠らせることで有利に立ち回れる点が評価されていたが、高レベルカビゴンのノーマル技は捨て身タックルに一本化し、また、地震採用が定番でなくなった頃より増え始めたゲンガーに完封されることから寝言と捨て身タックルに完全にシフトする形となってしまった。毒毒自体はカビゴンミラーは目を瞑って鈍いと組み合わせずに火炎放射と同時採用する場合がある。

gold.hatenadiary.jp

目覚めるパワー飛行ガラガラ

f:id:Gold:20180106232621g:plain(ex. 地震/岩雪崩/目覚めるパワー飛行/剣の舞)

サンダーは勿論のこと、影分身丸くなる転がるミルタンクの台頭によって、まともな格闘属性の攻撃技を覚えられない金銀のヘラクロスの信頼が大きく落ちたことで機能する場面がほぼなくなったことが何よりも大きい。

これが定番だとかつて考えられていたレベル55のガラガラですら眠り粉がどうにもならないナッシーを剣の舞も詰まずに高速移動さえ繋げば1発で倒せることから目覚めるパワー虫が定番となっており、特殊耐久力が落ちてサンダーの目覚めるパワー氷で倒れる確率も飛行と違って大きく変わらない。

光合成(月の光)ナッシー

f:id:Gold:20180106232900g:plain(ex. サイコキネシス/宿木の種/眠り粉/光合成@麻痺治しの実)

最近は見かけない。日本晴れの炎ポケモンと組ませたとしてもほぼ採用されることはない。日本晴れ大文字採用で攻撃範囲を広げて寝言の採用を切る場合はPP不足に悩まされるため、日本晴れ大文字で倒すべき相手の枚数を減らすために光合成や月の光と併用できない大爆発が使われる程度である。ガラガラの目覚めるパワーが飛行ではなく、虫が圧倒的なこともあり、光合成が大きく試合が左右されることはほぼなくなっている。

嫌な音バンギラス

f:id:Gold:20180107155224g:plain(ex. 岩雪崩/地震/嫌な音/眠る@食べ残し)

鈍いを採用していないので、そもそも鈍いを採用しているカビゴンの安定した対策になっておらず、スターミーの波乗りやハイドロポンプでバンギラスを倒さなくとも電磁波で麻痺させれば、それで対策できてしまう。嫌な音→岩雪崩で受け出してきたスターミーは返り討ちにできても、スターミーの仕事は麻痺を入れることであり、それを残して相手に眠るを使われないように敢えて体力を削らずに後続のカビゴンで鈍いを限界まで積み続けることによって返り討ちにできてしまう。また、バンギラスより素早い影分身丸くなるミルク飲みのミルタンクの台頭によって息の根を絶たれてしまう。

嫌な音は後の世代の竜の舞のような技だと思ってはいけない。金銀のバンギラスは竜の舞が使えず、追い討ちの火力も出ないポケモンなので打ち逃げをよしとするポケモンである。砂嵐や爆裂パンチを使った方が遥かに賢いのだ。爆裂パンチはかつての風潮なら運ゲーと一蹴されてきた技だが、バンギラスミラーにおいては地震を3発撃つのとは違って、爆裂パンチ1発と混乱の自滅ダメージでワンターンキルできるチャンスがあるため、ミラーの勝率が上がるという決定的なアドバンテージがあり、カビゴンに嫌な音をかけずとも0ターンで脅威となる技なので採用しない手はない。

ただし、砂嵐&噛み砕くや爆裂パンチでも突破困難な寝言スイクンを唯一突破できる戦法としてある程度評価できる。

寝言甘える毒毒ブラッキー

f:id:Gold:20180107012308g:plain(ex. 毒毒/甘える/寝言/眠る@光の粉)

腹太鼓カビゴンの台頭もあるが、ゲンガーやフシギバナでガン止まりすることやサンダーの威張る←身代わりの起点にされるなどが問題。レベル50での採用だとそもそもパルシェンにも先制できないのが辛すぎる。

毒毒吠えるライコウ

f:id:Gold:20180109010142g:plain(ex.10万ボルト/毒毒/吠える/眠る@薄荷の実)

レベル51でレベル55のサンダーやレベル50のスターミーに先制できるようにして使われることがあったが、ハガネールやニドクイン、ニドキング、そして最後にフシギバナの台頭で消えていった技構成。

吠えるスイクン

f:id:Gold:20180107161829g:plain(ex. 波乗り/吠える/寝言/眠る@光の粉)

寝言で先攻で吠えるを失敗させることはよくよくあったものの、吠えるも寝言も欲しいということでよく採用されていたが、スイクン自体がカビゴン&スターミーなど相手の選出した2匹に弱い傾向にあり、撒きびし&吠えるで嵌め続けるには不向きなポケモンであることやフシギバナの台頭もあって、現在は寝言&冷凍ビームのスイクンが大半を占めている。

バリアーアンコールフーディン

f:id:Gold:20180107171055g:plain(ex. サイコキネシス/アンコール/バリアー/自己再生@曲がったスプーン)

カビゴンに対面で勝てる技構成として初期に注目されたが、カビゴンサイドは鈍いを積まずに捨て身タックルを急所待ち連打してるだけでかなり有利らしいことが分かっている。初代の影分身&身代わり&自己再生のフーディンと同じで、エスパーや鋼ポケモン、カビゴンのうち2匹を同時選出されたり、悪ポケモンを出されるだけで止まってしまう。

なお、アンコール型はバリアーや目覚めるパワー悪、炎のパンチ、雷パンチではなく、冷凍パンチが現在定番で、アンコールで変化技の繰り返しを要求して冷凍パンチを打って凍らせることで無理やりの突破を狙えるものが定番となっている。サンダーに対してはサイコキネシス よりダメージが大きく、ナッシーにも有効、スターミーも自己再生をアンコールから冷凍パンチで凍結からの突破が可能になる。

寝言鈍いカイリキー

f:id:Gold:20180107155206g:plain(ex. クロスチョップ/鈍い/寝言/眠る@食べ残し)

その昔、寝言と鈍いとクロスチョップ(&追い討ちヘルガーorブラッキー)の55カイリキーが一時代を築いたが、サンダーの攻撃技に雷がミラー意識と対カビゴン意識で標準搭載されると光の壁の援護も虚しく、圧倒されてしまうようになった。フシギバナのような毒ポケモンの台頭も向かい風である。鈍いと寝言を合わせて採用することはほぼなく、鈍いはヨガのポーズに変更して攻撃範囲を広げる形で特定の選出を刺すような使われ方がされている。

(随時追記予定)