「GB(VC)対戦の破壊の遺伝子は永続だから使えない」という前提が覆されたのでGB(VC)の破壊の遺伝子を使いこなすための戦略、立ち回りについて少しだけ整理してみました。
破壊の遺伝子の仕様
破壊の遺伝子の発動条件
場に出たターンの全体のターン終了時に発動する。不発に終わることはない。
- (威張ると違って)持ち主の《こうげき》ランクが既に+6でも発動
- 持ち主が既に混乱のときでも発動
- 神秘の護りの影響は受けない
破壊の遺伝子の効果
- 持ち主の《こうげき》を2ランクアップさせる
- 持ち主の混乱の判定フラグを立てる(この時、混乱の解除ターンを指定しないため、自分の場で最後に混乱していたポケモンの残り解除ターンを引き継ぐ)
前回の修正前の記事では交代前のポケモンの混乱を解除ターンを引き継ぐと書きましたが、必ずしも破壊の遺伝子を装備していたポケモンの前に場に出ていたポケモン…の混乱の解除ターンを引き継がせなければいけないわけではありません。
こちらが全くもって混乱していないか、混乱状態を技選択中に自力回復(苦い木の実と奇跡の実を除く)していなければ、どんなに時間がたっても破壊の遺伝子の継続が255ターンになることを避けることができます。
次に挙げる破壊の遺伝子の戦略的運用のための記事編集中に思ったが、交代前の混乱の解除ターンを引き継ぐって言ったけど、これ時間差でもOKだということに気がついた。
— ゴールド (@Gold_PBS) 2019年1月10日
受動的な混乱だと多分うまくいかないけど、花弁の舞などで能動的に混乱となる場合は、
— ゴールド (@Gold_PBS) 2019年1月10日
必ずしも、
花弁の舞を使うポケモン→破壊の遺伝子のポケモンという順番に繰り出す必要がない
なぜなら混乱の解除ターンは交代で消えない。間に壁爆破マルマインとか挟もうと思えば挟めるじゃん。
つまり条件さえ満たしていれば、どんなに時間差が開いてもいいということになります。
破壊の遺伝子のリスクとリターン
行動率は2回に1回(50%)というリスクを背負うが、《こうげき》を2倍にするというリターンを持ったアイテムである。実際は2回殴った方が定数項+2の分、最大ダメージは多くなり、急所や追加効果を引き当てるチャンスを広げられるが、体力回復技には強くなる。場合によっては相手に自爆や道連れを選択させる余地もなく倒せる。
混乱の解除ターンは『ポケモンスタジアム金銀』ならば通常と同じ2〜5ターン目だが、オリジナルのGB(VC)では自分の場で最後に混乱していたポケモンの解除ターンを引き継いでしまう。交代前のポケモンが混乱していないときは解除ターンが0を引き継ぐ。次のターンの攻撃直前の混乱の判定時に解除ターンのカウント1消費で0から1引かれる際に0は256とみなされ、255ターン混乱が継続してしまう。
これはゲームフリークが意図してやったのかミスしたのかは分からないが、混乱の解除ターンのみで1byteの記憶領域(0〜255ターンの256パターン)をわざわざ取っているため、意図的にこうしている可能性が高い。
この混乱のリスクをいかに気にせずに戦えるようにするかをこれから考えていきたい。
【受動的混乱】相手の混乱技を利用する
一般的に混乱になる場面は相手の怪しい光や威張るなどによって受動的に発症するケースが多い。これからは相手の威張るや怪しい光を利用することで、その後自分の場に繰り出すポケモンの破壊の遺伝子の解除ターンを少なくすることができます。
ただし、威張るや怪しい光は身代わりと組み合わせられることがとても多い技です。破壊の遺伝子を装備したポケモンを受け出しして、その次のターンにいきなり解けることも勿論ありますが、解けるかどうかは分からないため、相手の身代わりで逆に嵌められる可能性が高いです。
しかし、自爆や大爆発で相手の身代わりを壊して退場するときは相手に身代わりが残らないので、相手に先手が取れれば気持ち有利に戦うことができます。なお、交代前の混乱を受けて自爆するポケモンは1ターン目の判定は確実に混乱が解けませんが、2〜3ターンの間はいつ解けるかわからないため注意が必要です。また、自爆選択時に混乱の自傷ダメージを受ける場合は自爆や大爆発で被弾対象のポケモンの防御力を半分にする効果が影響するため、通常より倍の混乱ダメージを受けることに注意が必要です。
【能動的混乱】自分の技でわざと混乱する
また、受動的に混乱になる以外に能動的に混乱を発症するケースが存在します。それは暴れる・花弁の舞・逆鱗です。これらは2〜3ターン連続で攻撃したとき、混乱状態になります。逆鱗の威力がアップした第四世代以降と比べて第二世代の対戦ではほぼ見かけることのない技です。
これらによって相手からの混乱技を待たずとも自らを混乱状態にすることはできますが、自分の場のポケモンの入れ替えができなくなるため、注意が必要です。後のシリーズのように拘り鉢巻などを持たせて瞬間的に突破性能を高められるわけでもありません。
一番の眠り粉で相手を眠らせて花弁の舞を使うフシギバナなどが有力候補でしょうか。
暴れるを覚えるポケモン
- ニドキング
- オコリザル
- ガラガラ
- ルージュラ
- ケンタロス
- ギャラドス
- リングマ
- バンギラス
花弁の舞を覚えるポケモン
- フシギバナ
- ラフレシア
- キレイハナ
- キマワリ
逆鱗を覚えるポケモン
- リザードン
- カイリュー
- バンギラス
まとめ
個人的には能動的に狙ってるやるというよりかは手段ぐらいに留めておくのがベストかなと思いました。相手のサンダーの威張る読みでハガネールなりカビゴンなりを繰り出す、次のターンは混乱が解けないので大爆発選択で破壊の遺伝子を持ったポケモンを捨て出しする、それが成功しなかったらいつ解けるかわからないから場合によっては受け出ししてみる。…といったような具合で使ってみるのが一番いいかもしれません。
破壊の遺伝子→バトンタッチ→奇跡の実(苦い木の実)といったもっとシンプルで時間のかからないコンボもあるので回りくどいことをやる意味は特にないでしょう。