第8世代のシングルバトルはどれだけ(自分の)ダイマックスをうまく切れるかということだけでなく、相手に切らせられるかが大変重要なゲームである。その中でこれは第8世代ならではの動きかもしれないなと思ったことがあるので記事にしてみました。
見せかけダイマックス
ダイマックスを切って攻めると見せかけて、ダイマックスせずに交代して、相手だけにダイマックスを切らせる動きを最近このように表現している。
Q.「わるだくみ」に合わせてに入れ替えた次のターン
ヒートロトムは安易にダイマックスを切って良いのか?
oO(相手がダイマックスできなければもっと突破しやすいのになぁ…)
例えば、悪巧みを積んだトゲキッスでダイマックスを切ってダイジェットする!?…と見せかけて交代することだ。これによって悪巧みのターンに受け出してきたヒートロトムを一方的にダイマックスさせ、それを取り巻きで耐え切った後、サイクルが一巡して2度目にこの状況となった時にダイマックスを切って倒しにいくのだ。
この動きは過去のシリーズの対戦ではほとんど意味がなかった動きだが、ダイマックスに対してダイマックスでなければ対抗できないという対策方法に対して凄まじくアドバンテージの取れる動きになり得るのだ。何故ならダイマックスは対戦中1度しか切れないからだ。
トゲキッスの攻撃範囲に対して概ね耐性のあるヒートロトムを採用しただけでは簡単に穴埋めができないのは、こういった事情があるからである。
なお、ヒートロトムのダイマックスは防御的な運用しかできず、ダイマックスを切ったからと言ってあまり攻撃的な展開に持っていくことは難しい。ダイサンダーで発生させたエレキフィールドも自らの浮遊の特性が足枷となっての恩恵を受けられず、ダイバーンについては、カビゴンの厚い脂肪や、ヌオー、トリトドン、ガマゲロゲなどの水&地面を突破できる火力も持たず、結果無駄イマックスに終わりやすいのである。
ダイマックスずらし
この見せかけダイマックスで相手の無駄イマックスを狙う立ち回りを安定させないために、カビゴンやギルガルドを受け出しながらトゲキッスの対処しようとする場合には、守るやキングシールドでダイマックスのタイミングをワンテンポわざとずらして様子を見るという動きがある。
「わるだくみ」に合わせてに入れ替えた次のターン
- A 「ダイジェット」→「まもる」でダメージ1/4
→次のターンからカビゴンでダイマックスを切る- B を引っ込めて交代→「まもる」失敗
これによって、相手が交代を選択しても何事もなく、居座ってダイジェットで攻められてもダメージは1/4に抑えられる。そして、相手のダイマックスを確認してからダイマックスを切り返すのだ。
ただし、守るを読まれてもう1回悪巧みを積まれてしまうという抜け道がある。…が、これを決められたのは過去に1回のみであり、今のところはあまり知られていないように感じる。正直内緒にしておきたかった動きではあるのだが、欠伸のようにこれが浸透するのも時間の問題だろう。今後ここは駆け引きが生じてしまうところだろう。
【余談】カビゴン突破のためにトゲキッスのダイマックスは必要?
ちなみにトゲキッスサイドになってカビゴン突破を考える時、カビゴンの技構成及び持ち物も確認せずに悪巧み→ダイジェットと動くのはあまりにも無謀だと考えている。
持ち物は食べ残しなのか、突撃チョッキなのか、それを1発殴って探ることはできなかったのだろうか?食べ残しが分かれば、守るによるダイマックスずらしの線も見据えて動けたのではないだろうか?
トゲキッスがなんらかの有利対面を持ち、受け出しでカビゴンを当てなければならないといった状況で最善択になるのは個人的に天の恵みであれば火炎放射一択であると思っている。
追加効果の火傷に期待する動きは運ゲーかもしれないが、相手の型判別のついでに追加効果が期待できるなら話は別である。そして、2割という確率は馬鹿にできない数字である。しかも、カビゴンの方がトゲキッスより遅く、カビゴンが攻撃を加えるまでに2回の試行チャンスを許すならなおさらである。
火傷を引けばカビゴンの前でも余裕をもって悪巧みを積め、ダイマックスを無理に切らずとも、エアスラッシュの怯みで突破する線も太くなる。特にトゲキッスで突破の厳しい突撃チョッキ型は回復手段を持てないため、火傷の定数ダメージにとても弱い。
一部の技構成の対策を切って思い切った立ち回りをするというのも作戦かなとは思うのですが、個人的に技構成とか持ち物を読み間違えてワイサイドゲームで見所なく負けましたとなるのが嫌なので、個人的には相手の技構成を探れる並び・組み合わせ・構築を好みます。だって、その方が負けたとしても接戦できてスクリーン映えは良いですから(笑)そういうのをスタンダードパーティと言うのかもしれませんけどね。